シャワーを終えてリビングに戻ると、恋人がソファの上で寝落ちていた。夏が近付くと、暑いんだもんと短いズボンを寝巻きに着用している彼の、真っ白な足がソファの上に無防備にも投げ出されていて、ついじっくりと眺めてしまう。ほっそりとしたなめらかな太ももに、まろい膝頭は骨に押し上げられた皮膚がわずかにピンクに染まっている。すらりとした脹脛は無駄な脂肪がひとつもない。毎度思うが、もっと肉をつけるべきである。くっきりと浮き出たくるぶしと柔らかそうなかかと。足の甲は薄く、その先についた小さな指たちもまたピンク色をしている。そっと膝頭に触れた。吸い付くようなましろな肌の上に、風呂上がりの火照った手のひらを滑らせる。空調で冷やされた肌は、手触りの良さも相まってひどく気持ちが良い。産毛のようなすね毛しか生えないのだと、昔言っていたことを思い出しながら脹脛を撫でる。産毛もないぐらいにつるつるにしか見えず、そのまま手を滑らせ、内腿を撫でた。ぴくり、と体を跳ねさせた彼が、そっと目を開く。構わず太ももを撫でていると、だんだん状況を理解したであろう彼が、ん、と悩ましげな声を出した後にななみのえっち、と寝起き特有の舌足らずな声色で言うので、思わず眉間に皺を寄せてしまった。