まっしろな肌に似合いの、桃色の唇。あまり厚みはなく、薄いその唇は触れると柔く、そして甘い。ソファに並んで座ってじっと見つめていると、スマートフォンを眺めていた彼が視線の先に気付いたのか、一度目を伏せて、膝の上にスマートフォンを置いてからこちらに手を伸ばした。両頬に触れた手に引き寄せられて、桃色がちょん、と触れる。離れたかと思うともう一度くっついて、可愛らしいリップ音を立ててまた離れる。強請られているように感じて、彼の体を引き寄せると、後頭部に手を添えて唇を深く重ねた。舌の絡む水音に混ざってカタン、とスマートフォンが床に落ちる音が遠くで響いた。