ソファでまさに、すやすやという擬音が似合いの安らかな表情を浮かべて眠る恋人。薄い胸がゆったりと上下するのが目に入って、その頼りなげな体をじっくりと観察してしまう。どこもかしこも細くて、いつも壊してしまわないか不安になるその体は、それをコンプレックスに思っていることを知っているので本人に伝えたことはない。細い手首は簡単に片手でひとつに纏めてしまえるし、ぺらぺらの腹は奥まで貫いた時に、僅かに怒張に沿って形を変えているようにさえ思う。そんなことを思いながら彼の腹を撫でていると、少しムラムラとしてきてしまった。
寝込みを襲うなんてことは出来ないので、冷たい水を飲んで、お疲れの恋人をソファからベッドに運ぼうと立ち上がった瞬間、服の裾がすらりと伸びた細い指に引かれた。眠っていたはずの指の持ち主は、誘うように小さく唇を動かして、こちらの名前を呼ぶ。ななみ、と最後の音が紡がれたと同時に、花に誘われた蝶のように、その唇に噛み付いた。