肩に小さな重み。画面に集中していたから、少し驚いて、重みの正体に視線を送る。ほんの少しだけ寄りかかったちいさな頭から綺麗な黒髪が重力に従ってさらさらと流れていた。間近で見る肌は白くて、いつだったか釘崎が言っていた「肌の透明感」とはこういうことなのだろうと思う。睫毛長、と思いながら顔を覗き込むとすう、と小さな寝息が聞こえて心臓がざわついた。動揺が如実に現れたのであろう、手に持っていたツカモトくんが一瞬で目を覚まして、頬に綺麗なストレートが入る。穏やかに眠るその人を起こしてはならないと必死で声は堪えたが、体が揺れたことでぱちりと瞳が開いてしまった。