肌寒さに目が覚めて、それから追いかけてくるように鳴り響くアラームを片手で止める。今日もまた目覚ましよりも早く起きてしまったなと、がっかりしながらも重たい身体を起こせば、ちゃらりと首から落ちたアクセサリーの重みに眠たい頭がゆるりと現実に引き戻された。
胸元からこぼれ落ちたそれが、起き上がろうとベッドに突いた腕に触れる。ああまたやってしまったなとそれを反対の手で握りしめたら絶妙な人肌に温まっていて、これを贈ってきた張本人から「肌身離さずつけてくれると嬉しいとは言ったけれど、夜は首が絞まるといけないから寝るときは絶対に外してくれ」と強めの口調で言われたことを思い出す。
今日も今日とて、付けたまま寝てしまいましたが、まあ今日は誰にも見られていないのでよしとしましょう。先日、お風呂上がりにゆっくりと優しい手付きで焦らされるように外されてしまった夜を思い出しながら、私はちょっとだけ眉をひそめるのだった。