平和に行きましょう。

弐話:残酷な真実と告知


コニーとお別れの日の最後の夜。

私たちは、玄関の前まで来て着替えたコニーと見送り係のママの二人を見送るため集まっていた。私もその一人である

コニー「私、トロイしみんなみたいに優秀じゃないけど…ハウスをでても頑張る!

……けど」

みんながしんみりとした表情でコニーが泣きそうになるのを我慢しているのを見つめる
ドンは一番コニーを気にかけていたからすぐに涙を流した
それにつられて、コニーが「やっぱり、行きたくないよ」と泣き叫ぶ

だけど、ママが慰めてハウスの外を出て行った…
…里親か…私もいつか、ハウスを出るときがくるんだろうか?

私は夕食後みんなと一緒に、ベッドに入り眠りについた。
最年長たちは、食堂などの掃除をしてから寝るので別行動である…。


そして、翌日の朝いつもみたいに元気な声が聞こえてこない
朝食とテストが終わったころ私はママに呼ばれてみんなの前にでた

ママ「みんな、聞いて?急な話だけど…朗報よ。

ソウマの里親が見つかったの…明日の夜出発よ」

「「「っ?!!」」」

最年長組が顔が怖い顔になっていく…なんでだろう?
みんなこんなに喜んでいるのに…エマはなんで泣きそうな顔をしているんだろう?

フィル「えぇ〜ソウマも行っちゃうの?」
ドン「コニーに続いて、ソウマもかぁ〜…寂しくなるな」

ギルダ「そういえば、今日は体調は大丈夫なの?」
「うん、だからいっぱいは無理だけどみんなと一緒に遊べるよ?」

「「やったー!遊ぼう!」」

ギルダ「ねぇ、また歌も聞きたい!いいでしょう?」

「いいよ!時間がないからみんなで外に行こう!」

ノーマンたちは複雑な表情をしている動こうとしていない
わたしは、ノーマンの袖をくいくいと引っ張り「外で遊ぼう?」と首をかしげていうと今にも泣きそうな顔をしながら「うん、そうだね!行こう」と笑みを浮かべていた

その笑みはぎこちなかった…。

私たちは、たくさん走り回り、歌を歌った。笑いあった…

幸せな時間だった…。
時間は早くも今日の終わりを知らせて次の日になった

時間は…刻、一刻と迫っていた…。

そして、私はみんなと同じ白い服からきちんとした正装に着替えるためにみんなとわかれた。エマが手伝ってくれるそうで、一緒に部屋に向かったのだ…エマとつなぐ手の力が強くて少し痛かった


エマ「……」

「……エマ?…どうしたの?いたいよ?」

エマ「えっ?あ、ご、ごめん!!考え事してて汗)

さぁ、とびっきり可愛くしよう?ほら、椅子に座って?」

「うん!」

私はショートヘアだから結ぶ髪もないのだけどね苦笑いしながら素直にドレッサーの前に座るとエマが私を抱きしめた

「……エマ?」

エマ「…わたし、…っく、嫌だよ…これ以上…みんなを失いたくない!」

ぽたぽたと雫が私の肩に落ちてくる。珍しくエマが泣いているらしい。
里親に出されて皆が離れ離れになるのが増えていくのを最年長の三人は多く見ているそのせいか里親に家族を盗られたと思うようになっちゃったのかな?
エマは家族思いだもんね…

大丈夫だよという意味も込めて泣いているエマの頭を撫でる
「エマ…大丈夫だよ…、今は離れ離れになってもいつか、必ず会えるから

だから、寂しくてもエマやみんながまた笑顔で元気に走り回ってくれていた方が私たちはうれしいよ…」

エマは涙を乱暴に拭って「うん」と笑って見せた。まだ無理をしているように見えるのは…仕方のないことだけれど…何か歌を餞別してあげよう

うーん、何の曲がいいかな?

ーさよならは始まる合図涙さえも風になったよ
泣き出しそうな夕暮れの赤 君と並んで歩く

エマ「……」

ー目を背けていた鏡の奥 もう何も怖くない
一人じゃないよ 目を覚ましたんだ
寂しげな世界で探していた 夢の続きはこの目でずっと

この先も一緒に…

エマ…きっと大丈夫 また逢えるから…
元気を出して?どうか私たちのこと…覚えていてほしい
たとえ、この先の待つ未来に私たちがいなくても

私たちはみんながしあわせになることを祈ってる
私たちの分まで生きることを願ってる


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