平和に行きましょう。
参話:不思議な光
私はソウマ6歳である。
中身は前世の記憶持ちの18歳の高校生だ。
時々子供の姿のせいか子供のような言動を起こすことがある。体に引っ張られるようだ
この世界は前世の世界でアニメの「約束ネバーランド」の世界だということがわかった
あんまりアニメを見ていないが二話くらいしか見ていないのである
原作開始はコニーが里親と称して鬼に食べられるために商品として出されエマ・ノーマンがコニーの忘れ物リトルバーニーを届けに行こうと門へ向かった
そこで見たものはコニーの変わり果てた姿だった
エマたちは衝撃的なものをみて、現実逃避するかのように「嘘だ」と泣き叫んだ
ノーマンも歯を食いしばり今まで里親に出された子供たちから手紙が来ない真実を知った
ママはみんなの親代わりで、大好きだったはずだった
愛してくれていると思っていたそれなのに…門のところでみたママは別人だった
ママが敵だとエマとノーマンは認識たはずだ
ママに門へ行ったことハウスの秘密を知ったことを知られないようにいつものように日常を過ごすそしてこのハウスから脱走する手立てを考える必要があった
しかし、原作のない展開はコニー、出荷後しばらくないはずだったのに翌日の朝に今度は私の出荷が決まったという残酷な告知をされたのである
当然真実を知ったエマとノーマンは目を見開き私とママをみた
エマは泣きそうなのをこらえるためにうつむいていたのだ。
そうこの世界ではわたしはイレギュラーである
ただでさえ異端者なのに原作前に「フルスコア」を「6歳」という若さで叩き出したのだが出荷は免れないようだ…。
これでエマたちは無事に逃げられるだろうから私の未練はない。
まぁ、原作を知らなくても無事に脱走できるように展開が来るはず…。
私はコニーと同じように何も知らないで純粋に里親に引き取られる子供を演じた
私の体はそんなに強くないから一日中遊ぶとなると熱を出して倒れてしまう
少しだけ体を動かしみんなと思い出を作りエマに出かける支度を手伝ってもらう
エマは二人きりの室内で笑顔を無理やり作っているようにも見える
だけど私はまだ何も知らない私だ…。
励ます形で歌を送った
そしていよいよ、お別れの時間だ…。
玄関の前でみんなの前に立つ
「……みんな、私はみんなと違って体も強くなくてすぐに体調を崩しちゃうけどみんなが面倒見てくれたおかげで今日まで健康的に過ごすことが出来たの。
ありがとう!わたしこのハウスで過ごすことが出来て幸せだったよ!
みんなも元気に遊んで、またどこかで“生きて会おうね”」
私は純粋な笑みを浮かべた
みんなはハウスを出ていくことが悲しくて泣くのを我慢しているようだ
ドン「ソウマ、里親のところでもちゃんと元気でやるんだぞ!」
フィル「絶対遊びに行くからね!!」
「うん!!“約束”だよ!」
ママ「そろそろ時間よ…ソウマ」
「うん…さようなら!またね」
エマ「ソウマ!」
玄関を出て扉を閉める寸前で今まで黙っていたエマが涙目になりながら私の名前を呼んだ
「…今までありがとう、エマ元気でね」
パタンと扉が閉じられて私とママは門へ向かうために歩き出した。
ママは上機嫌に鼻歌を歌いだした
「……ねぇ、ママ」
イザベラ「ん?」
「私たちと過ごせて幸せだった?」
イザベラ「えぇ、幸せよ…とても多くの子供たちに囲まれて。
毎日幸せに家族として過ごせるの…とても幸せよ…。だからあなたたちが里親に選ばれるたびに誇りに思えるわ…」
里親というが、実際はそうではない…この世界では裏では商品として選ばれる意味である
出荷されるということは私の命はそこで終わる…ということになる。
幼いながりに前世の記憶を取り戻したわたしは悟ったのだ…。
だけど何も知らない風に過ごしていたからおそらくまだママにさえ気づかれていないのだ
ガラガラと大きな音を立てて大きな門がゆっくりと開く
門の中はとても暗く、どこかで水たまりがぽチャン、ポチャンと落ちる音が聞こえる
前世の中である心霊スポットのようだ…。私が息をのみ立ち尽くしているとママことイザベラに背中を押されて前を歩くように促される
振り返るとママはニコリと微笑みを浮かべる
意を決して前に歩みを進める
少し住んで歩いた先には一つの扉とその扉の前にトラックが止まっていた
イザベラ「……ここで待っていてね?ソウマ」
「えっ、ママ…?」
ママはトラックの前にある一つの扉に何の躊躇もなく開けて中に入った
すると金髪のスーツをきた男の人が現れた
「初めまして…僕は「ピーター・ラートリー」というものだ‥
君がソウマ君だね…」
優し気な声で私に話しかけてきたのはピーターと名乗る男だった。
「ソ、ソウマです…6歳です」
顔は微笑んでいるがどことなく威圧感を感じて体が思わず震える。
ピーター「君は、先日フルスコアを出したそうだね…?」
「…えっ?あ、はぃ…今回はたまたま取れただけですよ…」
ピーター「君は年齢の割にはかなり落ち着いている。それに記憶力は抜群だと君のお母さんから聞いているよ…」
「いやぁ、そんなことはないですよ…私よりもっと頭がいいのは三人いるもん
私なんて大したことはないし…」
ピーター「ふっ、君は謙虚なんだね…君はあのハウスで生活して違和感を覚えたことはなかったかい?」
突然何を聞いてくるのかと思えば…ハウスの秘密を知っているのか探りにきているようだ
生憎“私”は知らないんだ…
「ううん、わかんない。でもハウスの生活は楽しかったよ!
お兄さんが、私の里親何ですか?」
ピーター「残念ながら私ではないんだ…時期に迎えが来るよ」
そういうとガラガラと門が閉まりだした。それと同時にドスン、ドスンと大きな振動が響き渡り始める
その振動はまるで足音のようでこちらに近づいていく
正体はすぐに分かった…大きな体に細長い手足、そして顔には一つの大きな目玉がぎょろろりとこちらをみた。
「……っ、お、鬼…?!」
ピーター「そうだ…お迎えが来たようだ…」
鬼「そいつかい?今回の“獲物”は…」
獲物?鬼は話せる…ピーターもママと同じく敵側の人間
ピーターは先ほどの優しい笑顔とは違い怪しい笑みを浮かべて「はぃ、そうです」と答えた…。
鬼が右手で何かを持っておりそれをわたしのほうへ向けた
白いつぼみのような花で花弁の枝の部分をわたしに向けて近づいた
恐怖のあまり動けなくなっていた…あの花は本でみたことがある
ヴィダという植物だ
あの植物は生きている人間と動物の血を吸血する
鬼の世界であればどこにでも生えているというヴィダという吸血植物を人間の胸に刺す理由や目的は、「血抜き」だ。
つぼみが花開くとき血抜きが終わっているということになる。
そんなことを考えていると花の枝部分の先端が私の心臓をめがけマジかに迫っていたのだ
あと5秒のうちに刺さるそんなとき
≪時期に…始まる…時は来た≫
男の人のような声が聞こえたかと思えばドックンと大きく脈を打った
枝の先端が胸に到達したとき体に異変が起きる
ポォオオと身体全体が光りだしたのだ
その異常な現象に鬼とピーターが目を見開いたが
鬼はそのまま枝の先端をわたしの心臓にめがけて刺した瞬間光が強くなり私の意識は暗転した…
パァアアア
光が収まりピーターと鬼が目を開けると目の前に確かにいたはずの少女は消えてしまっていた
そのことをイザベラに知らせると、衝撃的な真実に目を見開き消えた原因を調べるのと同時に、次の出荷はまた知らせると答えてイザベラは、ハウスに帰された…
イザベラは彼らが嘘をつくはずもないので神妙な顔をしながらハウスに戻っていた
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