−−私は、生まれた時代より遥か遠く、2200年代に審神者として多くの刀剣男士を率い、歴史を変える群勢、時間遡行軍の猛攻を止め正しき歴史を守る為に日々を駆けていた。



高校2年生のある日、我が家に未来人を名乗る客人が現れ、私を未来へ連れて行った。初めは嫌々やっていたものの、顕現された刀剣男士たちと過ごし日々戦ううちに自ら尽力するようになっていた。






そして、事件が起こった。





ある日突然、血を吐いてしまったのだ。



人のいい担当は、時空を超えたことで生じた僅かな“ズレ”がとうとう私の身体を蝕み始めたと言った。このままでは死んでしまう。そう言われた。そして私は、担当の提案を呑むことにした。




過去に、私のいた時代に帰って、やり直すのだというその提案。男士たちのことを思うと、素直には聞けない提案だった。しかし私の本丸にいた男士たちは皆私に、在るべき場所に帰れと言った。自分たちは本霊に還るだけだ、それで私が死なずに済むのなら、と。



男士たちの思いを無駄にしたくない。浅ましいかも知れないけれど、私もまだ死にたくなかった。だから、彼の提案に頷いたのだ。







*前次#