「……はっ!?」





突然目が覚めた。



まず初めに驚いたのは、ここがかつて自分の生活していた、実家の部屋だという事。

そして次に驚いたのは、自分が審神者になる以前の、高校2年生の自分であるという事。




どうしてかと、夢かと辺りを見回して、机の上にある、大きめの封筒を見つけた。中を改めれば、入っていたのは数枚の手紙。1枚目は担当からだった。




審神者 琥珀 改め紺様


この度は、無事に貴女様の時代へ帰られました事、喜び申し上げます。


今回のご帰還にあたり、貴女様の魂を少々再生させていただき、こちらへいらっしゃった当時へと戻させていただきました。

つきましては、遡行軍から無防備になった貴女様をお守りすべく、護衛として、2名を転生させていただきます。貴女様のよく知る方々ですので、ご安心ください。

また何かとご連絡申し上げることもあるかとは思いますが、本件以降、政府は基本的に貴女様へ干渉する事はございません。どうぞよろしくお願い致します。



担当 霧島







……思い出した!!


えぇえ、うっそぉ、本当に帰って来られたんだ!?
いやー、驚いた驚いた。


霧島さんが本当にいい人で良かったと染み染み感じる。ブラック役人なんてのも居たらしいからね……。それに当たらなかった事が本当に幸せだったんだなぁ。



2枚目、3枚目には事の詳細やその他様々な事が書かれていたけれど、どれを読んでも護衛について詳しい事は書いていない。恐らく、大っぴらには言えないのだろう、政府としても。



それは仕方ないか、と手紙を封筒に戻し、机の中に仕舞った。






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