次の日、起きた私は顔を洗って朝ご飯を食べ、早番だからといつもより早く仕事に向かう母を見送った。ここまでが朝の6:30。
今日は休むことにしたから散歩でもしよう、と決めてからあれ?と気付いて、お風呂、と呟いていた。
そう言えば昨日はお風呂に入ってなかった気がする、と思い出した私は下着や服を用意して、洗面所へと向かった。
服を脱ごうかと手を掛けた時、家のチャイムが鳴った。
こんな朝から何だろう、と怪訝に思ってインターホンのモニター越しにはい、と応えると、我が家の東向の玄関では逆光で姿がよく見えないものの、低く凛々しい男性の声が聞こえた。池田です、と名乗ったその人に、少しお待ちくださいと言って通話を切る。
なんか聞いたことのある声だな、と思った。
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