悪い微笑みの外科医



「へぇ、あいつに媚びない女もいるんだな。」

男は興味津々、といったところか。

あいつはどういう立場なんだ。ただの金持ちか?そうじゃなければあんな変態鳥に従順な女がいるとは信じられない。顔とスタイルは整っていたけどそれだけだ。それだけ。他に何にもないんじゃないか。焼き鳥になった方がこの世のためになるんじゃないかと思う。


「お前声出てるぞ。よく殺されなかったな。」


男はトラファルガー・ローと名乗った。


にやりと浮かべた笑みがドフラミンゴと若干重なって見えたが、それはいいとする。


「異世界ねェ、まぁ、グランドラインだからあり得なくはねェな。」


「それ、あいつも言ってた。グランドラインって、何なの?」

「話せば長いぞ。〇〇はそれより先に何か着た方がいい。」

「着るものないもん。」

「ハァ?風邪引いたら面倒なのは俺なんだぞ?」

「は?ローが?なんで?」

「俺は医者だ。」

「は?!似合わない!最高に不健康の象徴みたいな顔してるのに!」

「失礼極まりないな。」



そのときローが視線を上にあげた。
すると上からばさりと何か降って来た。


「うわっ!なに、!」


もふもふ


「〇〇チャンが心配で追いかけて来ちまったよ!フッフッフッ!」

「あー、ちょうどいい。しっかり羽織っとけ。」

「ちょうど注文してあったんだ、運命かもなァ!」



手触りは最高に良いのにどうしても着たくない。
ローに睨まれたのが普通に怖かったので渋々羽織ると、ドフラミンゴがお揃いだ、と口には出していないがオーラを出してきやがったので鉄拳をお見舞いしておいた。

それを見たときのローの驚きと獲物を見つけたようなギラリと光った瞳と面白そうに端をあげた口元は忘れられない。

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