知らなかった少女



「ハァ!?海賊!?何それ!聞いてない!」

「言ってねェからなァ、」


ソファに腰掛ける私と、デスクのチェアに座るドフラミンゴ。

ソファから転がり落ちてしまいそうになる。

何それ何それ聞いてない。船だってことは気づいていたけれど、どこかの商船みたいなものだと思っていたのだ。

それが大航海時代だか大海賊時代だか分からないが、海賊の溢れる世界だと言われても、唖然とするしかない。



「じゃあローは、部下なの?」

「あいつは特例だ、まあ追い追い分かる。」


ファミリーとは、この海賊団の幹部たちとその下の者たちを指しているらしい。ドフラミンゴがボス?この変態フラミンゴがボス?いやいやいや。


「…。」

「何だよ。」


考えてみても、ドフラミンゴと海賊のイメージは合わない。金持ちのボンボンとか強欲な商人とかが似合うのではないか。

ただ、海賊は略奪とか人殺しとか、非道なことをするんだろう。
ドフラミンゴもその1人だと言う事だ。

ぬるいやりとりが続くのもいつまでか分からない。いつ無理矢理犯されたり殺されたり、してもおかしくないと言うことかもしれない。



「ローがよく殺されなかったな、って言ってたの。もうすぐ私も殺すの?」

「フッフッフッ!!!」


そうかもな、と続けられた。

チェアを降りたドフラミンゴが私の横に腰掛けた。

顎に添えられた手。
近づいてくる顔。

拒んだら殺される?
今までは瞬時に反応していた体が動かない。

唇が触れるかどうか、そのとき。




「いやむり!やっぱ無理!フラミンゴは絶対に無理!!」



ドフラミンゴは天井にめり込んでいた。





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