頼られたい武器女



「若様から預かった着替えを持ってきたわ。棚に置いておくわよ。それと、急ぐことはないからゆっくり入ってこいって伝言を貰ったわ。」

脱衣所から聞こえたのは女の子の声だ。

「ありがとう、!」

男ばかりかと思っていた。このファミリーには女の子もいるんだ!跳ね上がったテンションで、退出しようとするのをつい引き止めてしまった。


「あ、!また色々頼ってもいいかな?」


返事はなかった。ただ出て行った気配もない。あれれ。


「えっと、私ここ来たばっかりで、分かんないことだらけなんだけど、女の子がいるって知って嬉しくて!」


ん?応答がない。
湯船から上がり、浴室のドアをそぉっと開けてみる。するとへたり込むメイド服の女の子がいた。


「だ、大丈夫!?」

自分がタオル1枚なのを忘れて駆け寄る。顔が赤く、息が上がっている。うるうるした瞳。うわ、可愛い。


「貴女、私のことが必要なの…?」

「ん?もちろんだよ!」


女の子はぷるぷると体を震わせて、私に抱きついた。びっくりしたけど、そのままぽんぽんと背中に手を回した。


「わたしは〇〇。あなたは?」

ベビー5、と女の子はうるうるした目でこちらを見つめてぽつりと溢した。

「〇〇、私も貴女に会えて嬉しいわ。」

「ベビちゃん、わたしとお友達になってくれる?」

「もちろん!」


可愛くて健気なファーストフレンドをゲットした。今度一緒にお風呂に入る約束もした。
うきうきでベビちゃんが用意してくれた白いワイシャツと淡いピンクのショートパンツに着替える。

これからファミリーの皆さんに会えるのだ。ローもいるかな。ベビちゃんもまた後でね、って言ったからきっといるだろう。

何故か着替えも薄着で、やっぱり寒いなあと思ってバスルームの扉を開けた。

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