今更すぎる少女



扉を開けた途端身体が浮いた。

「ちょ、、っと!」

ドフラミンゴに抱きかかえられて高い高い状態なのだ。3mくらいありそうな身長でやられてはとても高い。


「降ろして!!ねえ!!」

「フッフッフッ!ファミリーは逃げねェよ、そう急ぐな。」

「そうじゃなくて!高いってば!」


足をバタバタさせたけど、そんなに暴れると落ちるぞ、と言われたのが怖くてやめた。大人しくなったのをいい事に脚を撫でられたのでささやかな抵抗として二の腕をつねる。

そんなことは何ともないと言うように、ドフラミンゴはわたしをソファにゆっくり降ろし、あのピンクの羽のコートを羽織らせた。

なんだ、薄着だったのはこれを着せたかったからか。


「ん?でけェか?」

確かにサイズが大きすぎるのが少し気になる。

「〇〇チャンの丈にあったやつを作らせよう。」

「そんなのいらな…。」


言いかけて顔を上げる。

どうしてそんなに嬉しそうな顔をしているの。



「次の島で好きなだけ欲しいものを買えばいい。」

「しばらく冬島に用があるからな。コートは〇〇チャンの好きな色で作ってやろう。俺はピンクを勧めるけどな!」


サングラスの奥の瞳が少し優しく思えた。少し。ほんの少しだけ。



「ねぇ、あの、ありがとう。」



あぁ、むず痒い。今更どんな顔して言えばいいのか分からなくて顔を背けた。

ずっと騒がしい鳥が静かになって、さらにいたたまれない気持ちになる。

何か話さないと。顔が熱い。



「あ、わたしもピンク。淡いピンクが好きだよ。」

「フッフッフッ!そうか!フッフッフッ!!」



ぱっとソファから立ち上がる。ファミリーの皆さんに会いに行こう。

にやにやと笑みを浮かべて相変わらず張り付いてくるドフラミンゴを一蹴して、部屋を後にした。

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