絡まれる少女
集まったファミリーはパラパラと解散していく前に、声をかけてくれた。
「〇〇に似合いそうなお洋服を選んであげるでざます!またアタクシのところにくるざます!」
「はは、ありがとう、ジョーラさん。」
と、派手なおばちゃんにすごい剣幕で告げられたり。
「シュガーちゃん、よろしくね。」
「〇〇は年上?もしかしたら年下かもしれないわね。」
「え?え?」
と、ちっちゃなちっちゃな可愛い女の子に一方的に告げられたり。(はてながいっぱいだった)
「ピンクさん、これからお世話になります。」
「まだレディと言うには若すぎるな、〇〇…。大人の女になったら出直すことをおすすめするよ…」
「は?」
と、ハードボイルドな赤ちゃん(それ以外に言いようがない)にダンディに告げられたり。
何だか、濃かった。いろいろありすぎて。
「ねぇ、何だか疲れちゃったよ。」
ずっとそばに居て、笑みを浮かべているドフラミンゴに声をかけた。
「そうだな、もう今日はゆっくり休め。部屋に食事を用意させるから戻ろうか。」
また抱え上げられたが、反抗しようと言う気が起きなかった。疲れてたから。
よしよしと頭を撫でられる。これは嫌いじゃない。
「〇〇、薄着は無しだ。分かっているな?」
「はぁい。ロー先生〜。」
茶化すように言ったのにギロリと視線をくれて、分かってるよと言っておいた。
「ドフラミンゴ、無理させるなよ。」
「何だ、ロー、随分構うじゃねえか。」
「面倒な仕事が増えるんだぞ。異世界から来てんだ、特例に決まってる。」
「あァ、分かってるよ。俺は〇〇チャンには優しいだろう?」
若様、若様、と呼ばれているドフラミンゴはファミリーから物凄く慕われているようだ。
ローだって口ではあんな感じだけど本当は、きっと。
食事をドフラミンゴと部屋で一緒に取った。
ナイフを使う仕草が流れるように美しかった。テーブルマナーもなにも身についていない、縁のない自分が恥ずかしい。
「綺麗。海賊なのに。」
「あァ?」
つい口に出してしまった。言うつもりはなかった。
「何でもないよ。」
おいしいお料理(すんごい高そう)を食べて、またお風呂を借りた。
朝借りたお風呂もドフラミンゴの部屋付きのものだったが、大浴場もあるらしい。
そっちで良かったし、ドフラミンゴにすごく世話ばっかり焼かれてるのが申し訳ない、というか気に食わなかったから申し出たのに、
「手間だから良いじゃねェか。」
と無理やり押し込まれた。
仮にも海賊団のトップがピンクさんの言うようなこんな小娘に何を世話焼いてんだか。
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