おやすみする少女




お風呂上がってベビちゃんに用意してもらったシルクのパジャマに腕を通す。

バスルームから出ると、ドフラミンゴは何か書面に目を通しているところだった。

うわあ、ちゃんとお仕事してる。似合わないー。あ?ん?いや海賊に書面とかあるの?何だあれ怪しいな…。

集中してるっぽいし話しかけにくいなぁ、とか何とか思ったが、お構いなく聞いちゃおう。いつまでもここで立ってても仕方ない。


「ねぇ、あの、私ってどこの部屋で寝たらいいの?ベビちゃんに頼んだら用意してくれる?」

ドフラミンゴは目線を上げずに答えた。


「そこにベッドがあるだろ。」


ああ、うん、あるけど、、、?


「いや何言ってんのあんた。あんたはどこで寝るのよ。」

「あァ?ここは俺の部屋だぜ?」




ここ最近(数時間だけど)普通だったから出会い頭のあのショックを忘れかけていた。

こいつ変態フラミンゴだった…。

同じベッドに入った暁には体は無事じゃないられないだろう。

まだドフラミンゴは書類にサインをしたり真剣に机に向かっている。

今なら普通に部屋から出れるんじゃないか…?ベビちゃんを探そう。ローでもいいや。病人用のベッドくらいはあるだろう。


そろーりそろーりドアへ向かって足を忍ばせた。ドアノブに手をかけたとき、いきなり、体が固まる。

何もしていないのにぐるりと体が反転させられ、ドフラミンゴの姿が目に入る。
こちらは見ていない。かかってきた電伝虫に応対していた。

しかし、不意に視線をこちらに向けると不敵な笑みを浮かべ、指をくいっと動かした。



あああ、これ反則技!!!!



訳がわからないうちにドフラミンゴのベッドへ到着。自分の意思ではなく、寝る姿勢に。


「最低!絶対触んないでよね!」


電伝虫で会話をしながら、にやりと口元を浮かべる。

絶対なんかする、絶対する。寝たら終わりだ。起きていよう、触られた瞬間ぼこぼこにしてやる。

〇〇はそう決めたのだが、その2秒後には意識を手放していた。






「ん?静かになったと思ったら寝てんのか。」

ドフラミンゴは〇〇の傍らに腰を下ろした。
無防備な寝顔に緩くなる口元。

理由がわからないまま惹かれるこの少女。全てにおいてはっきりさせたい性分だが、これだけは本能に任せてみようか、とそう思った。


「おやすみ、〇〇チャン。」

額に唇を落とすと、〇〇の寝顔の口元も緩み、ドフラミンゴはそれを見ただけで満足げに笑みを浮かべた。


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