近づかれる桃鳥



心地よい光に起こされたようだ。うっすらと瞼を持ち上げると豪華絢爛な部屋の様子が目をこじ開けるようにして飛び込んできて、頭が痛い。

だるい身体でぐるりと寝返りを打つと、何か、暖かい。



「フッフッフッ!朝から積極的だな?」


声がすぐ側で聞こえ、うとうと気分から瞬時に目が開いた。目の前には男の人の胸。

そっか、そうだった、この人のところに飛んできたんだった。


「俺がベッドに入ったときは随分端っこにいたもんだが、朝起きたらこれだからなぁ!素直じゃねェなァ!〇〇チャンは!」


ぐいっと抱き寄せられて、目の前のドフラミンゴの胸板との距離はゼロ。

いつもならばすぐに吹っ飛ばしていたところだが、それができなかったのは、あまりにも逞しい身体に若干見惚れていたからかもしれない。


「はーなーしーてー!!私が積極的とかありえないからね?!」

ぎゅうぎゅうと苦しいくらいの抱き寄せ方に反抗しようと思ったが、力が強すぎて離れない。



「〇〇チャン、この状態を見てもそんなことが言えるか?」

腕の力が緩められて、指し示されたのは〇〇の背後に広がる白いシーツ、それから順番に、ドフラミンゴの後ろのシーツ。

ではなくて、床。

つまり昨日はベットの右隅にちょこんといたはずが、左隣のドフラミンゴをあと少しで落ちそうなくらいベットの隅に寝返りだけ(?)で追い詰めてしまったのだ。


「昨晩は触るなとかどうとかいってた気がするんだがなァ?〇〇チャンが寄ってくるから悪いんだぜ。」

「バカ!」

「今日の夜は真ん中でこうやって寝ようじゃねェか。」

また腕に力が込められて、半裸のドフラミンゴと密着してしまう。ドキッとした自分が許せなくて、当て付けにそのままドフラミンゴを引っぺがす。


「朝から刺激が強すぎるの、あんたは!」

息を切らしてベッドから降りると、口元を吊り上げたドフラミンゴも同じように降りた。
こいつ寝てるときもサングラスしてるのか?

「フッフッフッ!そりゃ悪かったな!」

どこからか私の着替えをもってきたドフラミンゴはそれを手渡しながらふわりと頭を撫でた。


「よく寝れたみたいだな。」

たまに優しいとか思ってしまうのもドフラミンゴが妙に気に入らない理由の1つなのだ。


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