もう一度、恋をしよう

ツイッターお題診断より

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君がいなくなってから全てのものが懐かしく思える。
もう涙も枯れ果て紅い葉と共に落ちていった。あの公園もあのカフェも、そこのコーヒーでさえ、思い出になってしまった。
この思い出の街で一人で生きていくんだなと思ったら、どこか淋しさと愛らしさを覚えた。
君が一粒の涙を流した時、君が天へ昇っていったのを感じた。ああ、その時が君との最後なんだなと思った。手にはあの優しい温もりはなく、冷たかった。なぜかその冷たさが心に刺さった。
この街も夕陽をあびて茜色に染まってきた。君は前に夕陽が好きだと言っていたね。あの血のように赤い夕陽が好きだと。グラデーションの空。そして暗い場所を見れば一番星・・・金星が見えるのだと。君は空を見ながら言った。君は空から夕陽に目線を変えて、どこか儚い顔をして夕陽を見ると死にたくなると呟いた。
そういえば、君が亡くなった時空は綺麗なオレンジ色だった。君が死ねる色だったのに、その時君は死にたくなかった。血の塊が前よりも少し大きく見えた。
あの夕陽。夕陽に染められた街。人々が疲れてフラフラと家路へ歩いている。あの夕陽の血を浴びながら歩く人々よ姿はまるで、死に行くゾンビのように思えた。
雲が夕陽に吸い寄せられてるのか、それとも吐き出されているのか。君ならなんと言っただろうな。

「あの雲たち、人間と共に夕陽を殺しに行くみたいですね」

隣には女性がいた。気づかぬ間に

「殺しですか?」

「はい。夕陽は夕陽でも太陽ですから。太陽神を殺しに行くんです」

「はあ」

「でも、何回も負けているようですよ?」

「負けですか」

「はい。ほら、フラフラと歩いて・・・まるで」

「ゾンビのようです」「ゾンビみたいな」

「あら、カブっちゃいました」

「あ、すみません」

「いえ、謝らないでください」

女性は夕陽を真っ直ぐに見て、指差した。

「あれは、血の塊です。私はあの血の塊から出てきたんです」

女性はこちらを見て、ふわりと笑った。
ああ、そうか。君はあそこから出てきたんだな。



夕陽は少し小さく見えた。


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