青影

冬は青い影だと思う。
朝方の真っ青な雲ひとつない空には穴が空いてて、きっとそこから先は光に満ちたものなのではないかと錯覚してしまう。


青影

春の日差しが高くなってきて、たんぽぽがちらほらと見えるがまだ風は強く。寒さが消えない今日。川のほとりでのんびりとするにはあまりにも空気が冷たかった。

「結局、海や川はどうして青いんだっけ?」

化学がお互いに苦手なのにそれについて言われてもわからない。スマホで簡単に調べらるが何故か調べることでさえも億劫だった。
手を脇の間から出すのが嫌なだけだった。
冬の影が青いと気づいた時。君のインナーカラーから青色はとうに抜けきれていて少し絵具が取れなかったキャンパスのような色をしていた。
冬の太陽を背に揺れるホウキの毛先と化したインナーを風が巻き上げた。
夏はとうの昔に終わったのだ。

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