石鹸の匂いは昔から好きではあったが、それがキツいと返って消毒のような香りになってしまうのだと知った。
洗浄
好きだと言われて、振ったあの子は知らない香りを連れて帰ってきた。
まるで自分のことを消毒するかのような石鹸の香り。そして、彼女が吸っていたものではないタバコの匂い。
もう、まるで自分には染まらないと言われているかのようで何故か心が痛んだ。
そんなのやめなよ。とどの口がいうのだと。
君のこと、あア、もしかすると、手に入れていたと思っていたのかもしれない。
「私ね。結婚するの」
おめでとうさえも出なかった。
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