君の言葉はコーラ味


「んん?」
フランキーのラボに用があってお邪魔していると、困ったような声がした
「ネジが一本足りねぇ」
何を使っているかわからないが、何かを作っていて、それのネジがないそうだ
「落としたの?」
「いんや、用意していたはずなんだが」
フランキーの巨体では、探すのが難しいだろう
手伝うとフランキーに近寄りしゃがむ
「助かる」
「いいよいいよ」
笑って答えながら探す。作業台の下。床。近くの範囲を手を床にペタペタつきながら探す
ちょっと暗いからよく見えないけど、なさそう
「どんなネジ?」
「c-53aっていう・・ってわからねぇよな。フツーのネジだ」
大きなピンクの手の中から人間サイズの黄色の手で大きさを表してくれる
おんなじようなものをちょっと範囲を広めて探す。ふと、何か見つけて手に取る
「ネジじゃないけど、これは?」
手のひらに乗せて、机の下から出た。
フランキーは片眉あげて、手のひらのものを見つめると、アーウ!と喜んだ
「そいつぁ、どこ行ったのかと思ってたんだぜ」
ありがとな。と黄色の手でそれを掴む
「それ、なぁに?」
「これか?これはなぁ。お前が入ってくる前、ウォーターセブンでルフィたちと会ったんだが。その時オレのシスターたちから選別でもらった機械の一部よ」
シスターがいるのか。知らなかった。黄色の手に晒された四角いモーターみたいなやつ。
「ほんとうの兄妹じゃねぇけどな。オレのこと慕ってくれてよ」
なるほど。フランキー、だからアニキってチョッパーとかに呼ばれたりするんだね
私の知らない一味が見えて、ちょっと嬉しい。もっと知りたい
「ねぇ」
フランキーはモーターから私に視線を移す
「私も、何か作ってみたい」
「アーウ!!じゃあ、手伝ってくれ」
ちょっとワクワクしながら手を出したけど。釘は打てば曲がるし、動線はよくわからない。ハンダもうまくいかなくて結局フランキーがしてくれた。
「ごめんね」
「おまえ、不器用だもんなぁ。まあ、人には得意不得意があるもんよ」
気を持ち直せと背中を黄色い手で叩かれる
「じゃあ、このネジ閉めておいてくれ」
フランキーからの依頼を受けて、ドライバーを持つ。プラス型の穴にドライバーをピッタリ合わせてクルクル回す
「できた」
「アーウ!上出来だ。なんだ、得意なこともあるじゃねぇか」
褒められて素直に嬉しい。
「フランキーは、褒めるのも上手ね」
「なんだぁ。嬉しいこと言ってくれるじゃねえか」
「口までも上手いなんて、いい男ね」
「それは、褒めているのか?」
褒めてる褒めてると笑うと、チョッパーがお昼ご飯だと呼びにきてくれた
2人で立ち上がったとき、カランと音がしたからしゃがみ込んだ
「あった」
私の声にフランキーが振り返る。手のひらに転がしたネジが一本
「アーウ!お手柄だぜ」
「足の隙間に落ちたのかもね」
黄色い手がネジをつまむ。見つかってよかったねと笑えば、フランキーも嬉しそう
「これでできるぞ!」
「何作っていたの?」
私の質問に、歯を見せてニヤリと笑う
「フフウー。まあ、みてろ」
私なんかより一瞬でネジを止めて本体ごと私に向けてくれる。あ、それは
「スナイパーのお前に向けて改造した、スコープだ」
ほらよと黄色い手から私に託される。ちょっと重いそれ。黒くて望遠レンズが大きい。ちょっと覗いてみると、風の速度。倍率のアップ。操作のし易さ。完璧
「前に、お前のスコープ借りて見たときよ。スナイプ自体重いのにそれも重くて、しかも感度もそこまで良くなさそうだったから。改造してみたんだ」
改造というわりに、一から作ってくれた。
「ありがとう!すごく嬉しい!」
「喜んでくれてなによりだぜ。お前のスナイプとウソップの狙撃のおかげでオレもバイクを走らせれるってやつよ」
黄色い手で親指を立てる。その親指に自分の親指をぶつける。
「頼りにしてる」
「アーウ!スーパー、任せとけ!!」

お礼にあげたサングラスは、シスターたちがくれたモーターの横に大切に飾られていた



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