ナイトズーで朝食を


朝の王と昼の王との間を行き来する特殊な彼女は今日も忙しそう。ナミちゃんのビキニを着てワーニーであちこち走る彼女。見つめていたら気づいて私に近寄りガルチューと頬を舐めてくれる。うーん、くすぐったい
「眠くないの?」
私の質問にワンダは舐めるのをやめて答えてくれる
「眠くはないぞ。ちゃんと睡眠時間は確保しているからな」
みんなのお姉さんみたいなワンダ。ガーディアンズにも信頼されてるのがわかる。行く先々で声をかけられているから、みんな彼女が好きなんだろうなぁ。かわいいよね、色んな意味で。美人だし。
「ゆガラは眠くないのか」
なんやかんやで2日連続で宴をしている。今日も宴らしい。まったく都市が滅んだというのに、健気なものだ。生きているから続くということなのか。都市があることが重要ではなく、そこに住む住民が生きていることが大事。まあ、建物とかは建て直せばいいしな
「眠いけど、寝かせてくれないんだろうな」
「宴があまり好きではないのか」
「うーん、得意ではないね。お酒もそんなに飲まないし、ご飯だってお腹空いてないし」
「雰囲気を楽しむものではないのか」
「えぇ、楽しいけど。ちょっと疲れちゃうんだよなぁ」
初日から宴には参加しているが、お腹いっぱいになったら静かに離れてお風呂入って寝ちゃう。そこらへんで寝てしまうことはない。酔いが回るのも早いし、それに気づくのもはやい。声をかけちゃうと大型になりそうだから静かに。サニーの時はすぐバレるから、割と静かに飲んでるゾロの隣をいつも確保する。私がいればサンジくんもちょっかいかけないし、あと私の要らないお酒をもらってくれる。
「そうか。ゆガラは静かなのが好きなのだな」
「そうねぇ。ここはいいよね、鈴虫の声は気持ちがいい」
夜に鳴く虫の声を聞きながら寝落ちするのが割と好きだった。音だけなのに涼しく感じる。風情というものだろうか
「ミンク族は毛が長いからな。涼しいものを好む」
「標高も高いしね」
昼間はちょっと湿気てるけど、夜は冷たい風が吹く。アラバスタの夜に似てる。懐かしい。
「では、今日の宴はお休みするか?」
気にかけてくれるワンダ。優しいなぁ。ちょっと寂しそうなのが尻尾の具合でわかっちゃうんだから
「いや、一応出るよ」
伝えれば尻尾がゆらりと左右に揺れる。左右は嬉しいんだっけ。上下は怒ってる。
そうか!と嬉しそうに笑いガルチューしてくる。くすぐったい。私もガルチューしてあげれば、尻尾が視界の隅に見えるまで振りかぶっていた。



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