ピンク色の鮮血

パシュッ、と音と共に目の前の男は血を吹き出してどさり、と倒れた。
その光景はいつも見ているのと何ら変わりのない、いつもの日常でもある。人を殺すのは悪だ、と言うのであれば正義のための人殺しも同じ悪ではないだろうか。
────まあそもそもドブネズミを駆除しただけなのだが。


「さあ、撤収しましょうか」


その言葉に小さく頷いてその場から静かに離れていく。
静かな港の倉庫は明かりも少なく"掃除"をするには最適な場所である。あとは待機していた人間がソレを片付けるのみ。本来ボンゴレのボスが望む様な綺麗な解決にはならなかったが、裏切り者である以上こちらも処分をせざるえないことをそろそろ理解して欲しいところだ。平和に解決なんて裏切り者にできるわけが無いというのに。


「!」

「クフフ……どうやら他にもここを利用する方が居るようですね」


気が付かなかったがどうやら他の倉庫でも何かが行われているらしい。
微かに聞こえる話し声と共に1発の乾いた音に思わず身を強ばらせた。隣では面白そうに「少し覗いて見ましょうか」なんて言葉まで聞こえた後、骸は本気で覗くようで私の腰を抱いて地面を蹴った。

たん、と倉庫の屋根に着きすぐに覗ける穴を発見した。どうやら先に見たいらしく、私の前に腕を伸ばして先に見ることを制止される。ちぇ、と呟いて仕方なくその場で座り込んで暗い空を見つめた。


「例の組織ですね…どうやらこちらもネズミ捕りしている様ですよ」

「」