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手紙の内容は、もちろんカミサマからの実花の世界のカミサマの話。
「夢花。この手紙の内容読んでくれない?」
「いいけど…。お姉ちゃんのところにあったからお姉ちゃんが読めばいいんじゃないの。」
「まあまあ。いいじゃないの。」
…なぜ誰が読むかって話になるんでしょうかね。
手紙は夢花が読むことで落ち着いたらしいです。その内容とは…。
「なになに?えっと―この世界のカミサマはなんか妙なことに巻き込まれているみたいだ。自分が受け持つ世界にトラブルが起きたみたいで、そこのトラブルを解決しに行くって置手紙が見つかったんだ。
けどそのあと帰ってくることはなかったみたいなんだ。あとは三人が知っている通り。カミサマがいないことの大変さは教えたよね?問題解決できる人がいても司令塔みたいに教えられる人がいないと壊れていくばっかりなんだ。
そんなことをして得をする人はほぼいない。そこからわかるのは、はっきりとはわからないけど僕と同じような人かなんかだと思うんだ。ひとまずはここまで。また分かったことがあったら連絡する。じゃあね―…だって。」
「な、長いね…」
「けどそれだけ必要なことが多かったってことじゃないですか?」
「まあそおっすねー。」
情報がどうかの前にまず三人が注目したのは“カミサマの話が長い”という一点。
…ナレーターだが突っ込ませていただきます。
“なんでそこになるの!?”
でもこれでわかったのは、この三人地味に似た者同士なのかもしれない。…いや。前からわかっていたのかもしれない。