5

そのころカミサマは一生懸命調べていたがなかなか見つからない。
それもしょうがないだろう。まずカミサマというのは自分の管轄外のことになってしまうとなかなかうまくやることができなくなってしまう。
いくら仲良くしていたからといっても、自分と繋がっていないところの情報を集めるのにはカミサマでも一般人と同じくらいしか集まらないことが多い。
しかし今回はイレギュラーなことだ。
実花の世界のカミサマがある程度情報を探っていてその資料が残っていたからだ。
しかも知られてはいないし、知らせてもいないがカミサマにも秘書的な立ち位置の人がいる。その人と協力して必死に情報を集めているのである。
『ああー!なかなか見つからないよ!彼はどこまでつかんでいたんだろう…。』
『もー…。そんなことばっかり言ってると進まなくなりますよ?』
彼女のことは…秘書さんとでも言っておこうか。私にも名前がわからないのだ…。
『だってさ…。あの三人にも早く情報を渡さないといけないし、犯人も見つけないとだしね。』
『それもそうですけど…。』
『まあ、地道にやっていくしかないしね。もう少し頑張ろう!』
『そうですね。』