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「…あんたたち…弱すぎじゃない?すぐ決着つくって…。」
「俺らだって…まだやれるんだよ…!これで終わりじゃないんだよ…!」
「そんなこと言ってるけどさ、うちに一蹴り入れられてすぐ倒れるってどんだけだよ」
「いやっ。夢花は少しだけ論外じゃないの?」
「えっ?」
そう。夢花が一発蹴りを入れただけでどこかで見たことがあるかのようなドミノ式でバタバタ倒れていったのだ。
まあ、夢花が強いこともあったのかもしれないが、相手も弱かったのである。
「夢花さんってこんなに強かったんですね!」
「いやっ少しだけそっち方向のをかじってただけだからそこまで力はないけど、自分のチカラを少しだけ使って強化くらいはしてるけどね。」
「なるほど…。そういえばあの人たちどうします?このままほったらかしにしておくのもどうかと思いますし…。」
「んー。そしたらとりあえず縄かなんかで簀巻きみたいにしておく?んで、カミサマに相談してみない?」
「それいいですね!」
「…ところで夢花?なんで木の枝で倒れている人たち突いているの?そんなことしなくても大丈夫でしょ?」
「いやっなんとなく?なんかやりたくなる時ってあるじゃん?」
「ごめん…全く分からない…。」
「ええー…。まあいいや。こっちのことは気にしないでおいてー。」
そんなこんなで、片方では倒した相手のことをどうやって対処しようかということを真剣に話し合っていて、片方では倒した相手のことを少しとがった木の棒(攻撃力25くらい?)でつつきながら何かぶつぶつ言っている。
…客観的にみるととても怖い光景になっていても、それを突っ込む人が居ないと何事もスルーされてしまう。
そんな中実花と花楓が話していた男たちの対処が決まったようでカミサマと話をしようと呼び出していた。