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「はっ!いい加減、倒れなさいよっ!」
「そう言われて、ハイ、そうですか、言ってあげる、人が、どこいるの!?」
「たまには、いるでしょう、がっ!」
「その中に、入らないから、な!」
そんな口喧嘩みたいなのを繰り広げながら、攻撃を繰り出していた。
時間も一時間、二時間と過ぎて、お互いにボロボロになってきていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…。」
「そろそろ、決着を、つけようか…。」
お互いに言い、一呼吸ついた後、息を合わせたかのように、一番威力の大きい攻撃を打った。

    どーーんっっっ!!!!

大きい音がボスと三人のあたり一帯に響き渡った。
「夢花!?大丈夫!?」
「夢花さん!?」
攻撃をしたのは夢花だったので、中心のところに一番近かったのが夢花だったのだ。
砂煙が立ち込め、そこには二人の影がぼんやりと見えてきた。
「「夢花(さん)!!」」
煙が晴れて、二人はボロボロでいつ倒れてもおかしくないような状態だった。
そして次の瞬間相手のボスの影がダブって見えた瞬間、相手のボスは倒れていた。
「夢花!大丈夫!?」
「夢花さん!とりあえずゆっくり休めるところに行きましょう!?」
そういってボスとの戦いに勝った三人は移動し始めた。