青い空、白い雲。
そして出会った二人の男女。
「あ、ヤり逃げ男。」
「っな、何言ってやがる!」
「え、二宮さんが、?」
二人じゃなかったか、私とヤり逃げ男と当真。三人だった。
「…お前、制服着てるって事は高校生か?」
「そだよ〜、ちなみに高三。未成年だから、成人男性が手出すと淫行条例に引っかかるね。」
「いやいや、まじで?二宮さん名前に手出したの!?俺、ついていけてない。」
ヤり逃げ男は当真曰く二宮さんと言うらしい。先日相当よっている二宮さんに遭遇し、適当に声をかけたらホテルに連れ込まれた。そして翌朝、二宮さんは居なかったが変わりに諭吉が置かれていたのである。
私が先日の事を思い返していると、どうやら二人で盛り上がっている。
「当真と二宮さん?は知り合いなの?」
「ボーダーの人だよ!割と凄い!」
「割とってなんだ。そう言うお前は当真彼女か?」
「うえっ、想像しただけで吐き気した。凄いな。」
「っちょおい、失礼だろ。違いますよ。てか、俺の彼女だったとしたら今ものすごい修羅場じゃないすか。」
そうか、なんて言う二宮さんは終始マイペースで、顔と言葉遣いは怖いけど、悪い人じゃないっぽい。
「それよりも、お前。ちょっと来い、話がある。」
前言撤回。めっちゃ怖い。
何そのゴキブリの死骸に群がる蟻の大群を見るような目は!?
助けてもらおうと当真の方を向くと、肩に手を置いてドンマイ。と一言残して去っていった。
こんな事になるなら、声なんかかけなきゃ良かった。