昼休み。
以前当真と二人でサボって以来、屋上手前の踊り場が憩いの場になっている。
何故か落ち着くのだ。
「っぶひゅん!」
「…え?何今の?くしゃみ?」
「おん、ごめごめ、何か鼻風邪っぽいんだよね、最近。」
カレーパン片手にポケットからティッシュをとって鼻をかんだ。
「いやいや、名前見かけによらず豪快なくしゃみするな。びびった。」
当真がガチで引いていたが、当真なので許した。
「今更だな。むしろ可愛いくしゃみなんてスッキリしないでしょ。」
「あ、一応可愛いくしゃみも出来るの?」
「うん。当真以外の前ならそっちするかな?一応イメージがあるからね。」
笑いながらそういうと何故か私のカレーパンを食べた。
何でだ?
「え、何で今食べた?私のカレーパン。」
「いや、何か美味しそうだったから。」
「ええ!自由かよ。当真のホットドッグもちょーだい。」
ん。と言って差し出してくるあたり当真は優しい。
あーんと食べようとした。
その時。
「っああー!当真先輩!?何してんすか!?密会?密会してるの!?」
「うるさいよ、迷惑でしょ。」
二人の男の子が現れた。
見たことあるな、どっかで、どこだ?
「ん、おお!佐鳥にトッキーじゃん。どした、こんな所で。」
「…佐鳥?っああー!嵐山隊だ!すごーい!本物!?」
ホットドッグは食べれていないが、テレビによく出てる嵐山隊の佐鳥君と時枝君に会えたので良しとする。
「なになに?当真知り合いなの?」
「おお、俺もボーダー隊員だからな。」
「わあー!苗字先輩俺の事知ってるんすか!?嬉しー!」
「どうも。」
そう言えばそうだった。当真ボーダーだった。意外なところで繋がりが合って驚いてしまう。
「いやあ、二人とも可愛いね!私苗字名前。よろしくね!そしていつも守ってくれてありがとうございます。」
「かわっ、?いえいえ、こちらこそ!佐鳥賢です!どうぞよろしくお願いします!」
「時枝充です。初めまして。」
私が二人と自己紹介をしてテンションが上がっていると、当真がつまらなそうに口を開いた。
「二宮さんもボーダー隊員だぞ。」
「二宮さんともお知り合いなんですか?」
「うおー!凄いっすね!苗字先輩!」
「なるほど、そう言えばそうだったね。何か、二人とも身近すぎて実感無いわ〜、当真大丈夫なの?」
「何がだよ!」
そんな感じで四人で盛り上がっていると、昼休み終了の予鈴が鳴った。
「あ、そいえば二人は何でここに?」
「そいえばそーだな。」
「あ、人がいない所を探していたんですけど、お二人の密会場だとは知らなくて。」
「そーそー、お二人付き合ってたんすね!」
何故か二人の中で私達がカップルになっていることに疑問を感じつつ、四人で踊り場から離れる。
「いやいや、私ら付き合っては無いから。」
「そーそー、俺らは友人だからな。変な話広めんなよー。」
「…それは、失礼しました。」
「そうなんですね!佐鳥にもチャンスあり!?」
当真がちゃんと訂正したのには少し意外だったが、そんなことよりも歳下の二人が可愛すぎて、それどころではなかった。
時枝君と佐鳥君と別れて少し寂しく思っていると、当真が口を開いた。
「さすがにあの二人に手出すなよ。」
「あはっ、多分大丈夫〜。」
「まじでやめとけ。嵐山隊は広報もやってんだからな。」
「はいはい。分かりました!そういう当真は?ボーダーでどれくらい凄いの?」
興味本位で今まで聞いた事が無かったことを聞いてみる。
「?、言ってなかったっけ?A級二位だよ。」
「ふーん。あっそ。」
「おま、聞いといて興味ねーのかよ。」
「いや、興味はあってもそれが凄いのか凄くないのかよく分からなかったわ。」
あははと笑いながらそう言うと、やれやれ、というように首をかしげて私の髪の毛をかき混ぜた。
その夜、家に帰ってボーダーのことを調べてビックリしたのは、言うまでも無い。