最近狙撃手で本格的にポイントを稼ぎ始めて、最近では実戦でも使い始めた。
私の居る嵐山隊の狙撃手、佐鳥は唯一無二の双狙撃をする変態狙撃手なので、狙撃手が二人も必要ないのだが、隊長嵐山は良い奴なのでどんどん使え!と言ってくれている。
嵐山隊の広報だけをするはずだったのだが、防衛任務が隊ごとに配置されるので、嫌でも集団戦闘を強いられている。
まあ、最近になって隊員のオーラも覚えたので、連携が取れるようになってそこそこ楽しくなってきてはいるのだが。
「名前、入るぞ!」
「…ノックくらいするべきだと思う。」
私の部屋に入ってきたのは、隊長嵐山だった。
すまんすまん。とハニカミ笑顔で言うもんだから、全く謝意が感じられない。
「何か用ですか?隊長。」
「ははっ、未だに名前に隊長と呼ばれるのには慣れんな。」
「はいはい、で?」
「ああ、今度の入隊式の事で隊と本部長とで話があるんだ。」
「え、入隊式??」
「ああ、入隊式の進行とトリガー説明などは広報も担当している俺達の隊が担ってるんだ。」
初耳だ。
不服な表情で、忍田さんに文句でも言ってやろうと嵐山と一緒に会議室へと向かった。
「お、来たか。」
「…聞いてないんですけど、」
私がそう言うと忍田さんは目を逸らしてニッコリと笑って話を始めた。無視である。
「明後日に迫った入隊式での役割分担だが、佐鳥は東と一緒に狙撃手の説明を、嵐山と時枝、苗字は銃手及び攻撃手の説明を頼む。綾辻はパワーポイントやその他説明資料の管理を頼みたい。…何か質問は?」
「…聞いてないんですけど。」
「他に、」
「特にありません。」
嵐山がいい笑顔でそう言ったので、明日会場準備と最終打ち合わせがあると告げられ、その場は解散になった。
忍田さんは終始私の質問に答えてくれなかった。
「お父さん!」
「…名前、な、なんだ?」
「…聞いてないんですけど。」
「…すまん。でもな、広報部隊の重要な仕事だから、名前にも手伝って欲しくて、な!」
「…別に、絶対に参加したくないとかじゃなくて、事前に言って欲しかっただけ、だよ。」
そう言えばほっとしたように笑って頭を撫でてくれた。
それがとても嬉しくって、最近ふとした時に香取さんに言われたことを思い出して一人で考え込んでしまっていたので、久しぶりに癒された。
「名前が広報を頑張ってくれているから、きっといろんな人に顔を知られている。だから、頑張ってくれ。」
「うん、絶対に役に立つよ。」
忍田さんに頼ってもらえるのが嬉しくって、明後日の入隊式が楽しみでしょうがなかった。