古のフェリクシア

#05.幻の戦士


 遠くから何かが聞こえる。微かではあるが、声が聞こえる。それがだんだんはっきりしてきた。鈴のような少女の声だ。
「ディオ」
 柔らかく心地よい、真綿に包まれるような声――その声に呼び起こされて、ディオは思い瞼を押し上げた。ぼやける視界に銀の髪をおぼろげにとらえる。
「フィラ」
 口にしたつもりだが、声が出ているかは分からない。顔にひんやりと、冷たいものが触れる。それが心地よかった。
「良かった……。傷口からくる熱なんですって。傷が治るまではゆっくり休んでいて。今はメリアさんもいてくれるから」
「メリア?」
「私たちを助けてくれたの。そうでないと、ディオ……」
 歯切れの悪さを肌に感じながらも、フィラのアジーナの虹彩を見つめる。徐々にではあるが、フィラの顔が鮮明になってきた。
「フィラ?」
 いろいろと分からないことも聞きたいこともたくさんあるが、それは回復してからで構わないだろう。消耗しきったこの頭では、考えられることは少ない。
「そう、何か喉を通りそう?」
「分からねぇ。けど、喉かわいた」
「少し待って。口を開いて」
 フィラは水を少し口に含むと、ディオに口づけ、流し込んだ。だが水はほとんど彼の口に入らなかった。フィラはディオの顎を布で拭った。
「ごめんなさい。次はもう少しうまくやるわ」
 何度かその行動を繰り返す。宣言通り、最初のような無様な姿を見せることはなかった。おかげで喉も潤った。ディオが止めるまで繰り返されるだろうこの行為に、ようやく待ったをかける。
「すまねぇ、もう大丈夫だ」
「そっか。少し席を外すね。何かあったらこれを引いて、すぐに来るから」
 力の籠もらない手に握らされたのは、細いひもだった。この先に鳴り物でもついているのだろう。
「じゃあ、おやすみなさい」
 フィラが手をディオの瞼に乗せる。それが思いの外心地よくて、それから眠りに落ちるまで時間はかからなかった。ただ、沈みゆく意識の中で、微かな声が聞こえた気がした。「もう、こんな無茶なことはしないで」と。

 部屋から出て、安堵と共に鼓動の高鳴りを感じた。誰かの唇に自分の唇を押し当てたのは、実は初めてだ。それが生命を助けてくれる人のためになるのであれば、なんということもない。ただ、消耗しきった人に水を与えるため、唇が触れただけのこと。だが、動悸は確かにあった。フィラはそれを知らないふりをして頭を二、三回振り、木の階段を降りた。そこはメリアが下宿に使っているという家で、家の主がメリアの指示に従っていた二人の男――兄弟だったらしい――ということである。
「メリアさん、ありがとうございました」
「なに、お安い御用さ」
 昨日は暗がりで分からなかったけれど、メリアは黒い肌をしていた。セレストなんかに行けば見たことはあるかもしれないが、日に焼けたというレベルではない黒さだ。最低限の恥部しか隠していないので、鍛えられた肉体が惜しげもなく露出しており、何度か聞いたような「アスカルの戦士」とやらは事実なのだろう。一際目を引くのが、両頬にふたつずつ刻まれた長方形の白い入れ墨のような跡である。
「目、覚ましたんだな。お嬢さんも少しは休みな」
 太い声の男――デルが水を運びながら忠告した。フィラは眉を八の字にして、曖昧に笑って見せた。
「ほら、これを飲め」
 細い声の男――バンが牛乳をフィラの前に差し出すので、フィラは受け取った。
「ありがとうございます」
 あの気を失った夜が明けた後、消耗しているにもかかわらず、フィラはいつも通りに目を覚ました。ベッドの上だったので、もしかしたらあの地獄のような事件は幻だったのではないかとまで思ったが、隣のディオが死んだように眠っているのを見て、現実なのだと突きつけられた。
 そこまではよかったのだが、徐々にはっきりしてくる意識の中に、血塗れになっても狂ったように暴れるディオの姿が蘇った。そう、ディオはかなり出血しているはずで、すぐには目を覚まさないのではないのだろうか。もしかしたら、このまま死んでしまうのではないか――そう思うと、血の気が引いた。だからフィラはディオが目覚めるまで、ずっと側にいた。目を離した隙に死なれるのは嫌だった。
 二日経ち、ディオは意識を取り戻した。口を動かして、吐息のような声でフィラの名を呼ぶ。それだけでよかった。今ではすっかり安心しきって、全身から力が抜けるようだった。
 重力に身を任せて椅子に座り、受け取った牛乳に口を付ける。程良く温められた牛乳が、疲れ切った心と身体にじんわりと染みる。
「あの、メリアさんはなぜ助けてくださったんですか?」
「なぜ、か……」
 優しい雰囲気を醸し出す垂れた黄緑の目が、鋭く光る。
「それが役目だと思ったんだ。誇り高きアスカルの戦士だなんて、古い話だと思ってた。だけどあなたを見たら、古いだなんて馬鹿にはできなくなったんだよ」
「私、ですか?」
 フィラをじっと見つめるメリアの目からアジーナの目をそらすことができないまま、フィラはじっとメリアの答えを待った。
「そう。あたしの地元ネストリアなんだけど、大昔そこにあったらしい国の王に似てるの、あなた」
「王……?」
 フィラはメリアに対する警戒を強めた。助けてくれた人とはいえ、青い男と似たようなことを言われては、警戒せざるを得ない。
「その国とは、フェリクシア王国のことで、王とは、十一代目の女王ノアですか?」
 恐る恐る尋ねると、メリアは意外そうに答えた。
「そうだよ。自覚でもある?」
「自覚なんて、そんなのありません。私にとってフェリクシアは、遠い世界の知らない国です。そんな国の王がこんなところにいるなんて、とても思えません」
「そうだね、その通りだ。なんたってフェリクシアは、千年も前に地底に消えた国だ。でもあなたを見ていると、本当なのだと思うよ。あたしもはみ出し者とはいえ、アスカルの戦士だしね」
「どうして私が……私の何がフェリクシアと関係あるのですか? 私が人と違っているところといえば、この目と髪くらいなのに」
「そう、その目と髪が何よりの証なんだ」
 フィラは息を呑んだ。母もユーリも、綺麗で好きだと褒めてくれたフィラのこの髪とこの目のために死んだというのか。メリアはフィラの目をじっと見ながら続けた。
「アスカルに古くから伝わってるよ。フェリクシアの王座には、紫の宝石の目と、光り輝く白銀の髪を持つ者が座るのだと。現にそんな容姿の人間は滅多にいない。あたしだって出会ったのはあなたが初めてだ。デル、バン、あんたたちもそうだろ?」
「ああ」
「そういうことなんだよ、フィラ。ノアというのは、十代目より途絶えたフェリクシア王家の、待ちこがれた十一代目の王の名だよ」
 だからあの人も、私をノアだと呼ぶの? 私がフェリクシア王家に伝わる容姿をしているから、私を王と――。
 メリアはフィラたちを助けてくれたし、今も危害を加えるつもりはないように思えるが、キリウと名乗った青い男と何の関わりもないのだろうか。そう断言できるのだろうか。もし関係ないのだと諭されたとしても、フェリクシアの話題が出た以上、目の前にいるアスカルの戦士を信用してもいいのか、フィラには判断が付かない。
 思っていることが全て顔に出ていたのか、メリアが噴き出した。
「心配ならいらないよ、あたしは今更フェリクシアをどうこうしようとか思わないもの。だって大昔に滅んだんだよ。もう地上には存在しない国だ。かつて世界を支配することができたと伝えられてはいるけどね、そんなのはあたしたちの知らない、ずっと昔の話さ」
 彼女を信じてもいいのだろうか。彼女の言葉に偽りはないだろうし、ここでフィラを騙すメリットは、メリアにはないはずだ。あの青い青年と関係がなければの話ではあるが、そのような可能性をつぶすまで考えるのは、流石にキリがない。心配なら、ディオに確認してもらった方が確実だ。どのみち、ディオが回復するまではここにいるより他はない。
「少し、考える時間が欲しいです」
「それがいいよ。突然、伝説の国の女王様だなんて言われたって、信じようがないもんね」
 メリアと話しているうちにすっかり冷めてしまった牛乳を一気に飲み干し、フィラは席を立ち、再びディオの眠る寝室へと赴いた。
 ベッドのサイドチェアに腰を掛け、彼の少し苦しげな寝顔に話しかける。
「私、どうしたらいいのかな」
 故郷のこと、母のこと、ユーリのこと、フェリクシアのこと、キリウのこと、そして目の前で眠るディオのこと――分からないことは山のようにあるし、考えてみればこの短期間に、嵐のようにやってきた。知らなければならないのだろうか、知った方がいいのだろうか、知れば何かが変わるのだろうか――そんなことを考えながら、フィラはディオの額に浮かぶ汗をそっと拭い、貼りついている髪を避けた。

 頭に温かいものが触れる。心地よいけれど、それがフィラを呼び起こした。そのとき、ようやく眠っていたことに気が付き、フィラは飛び起きた。
「はっ、ごめんなさい!」
 慌てて起きあがったその先にディオの大きな手があった。頭に触れていた温かいものは、ディオの手だったのだろうか。
「気にすんな。それより、俺は何日寝てた?」
「今日で三日になるわ」
「そんなになるのか……急いだ方がいいかもしれねぇな……」
 言いながら、ディオは無理に身体を起こそうとした。その姿に、フィラは血の気を失った。
「や、やめて!」
 ディオの身体に覆い被さるように押さえつける。それだけでも、まだ怪我が堪えるディオには効果があるらしく、小柄な少女の体重に負けてディオの身体がベッドに沈んだ。
「メリアさんは、ちゃんと治るまでここにいていいって言ってくれてるから、だから、あの、お願いだから、怪我はちゃんと治して。あんなのは、もう、いや……」
 フィラは必死に訴えた。ディオに出会ってから、そんなに日は経っていない。そんな田舎の箱入り娘にだって、あの夜見たあの光景が普通でないことくらいは理解できる。あんなものは、できればもう見たくない。
「お前、何を見たんだ?」
「何って……誰かが血塗れになりながら戦っているところを見るのは、ものすごく怖いわ」
「そりゃ、悪かったな」
 ディオは目を閉じた。観念してくれたのだろうか。もう無理なことはしないのだろうか。それは分からないけれど、とにもかくにも、今だけは確実に無理をしないでいてくれるということだ。フィラはそう判断して、ようやく安堵の溜息を吐いた。
 ディオが目を閉じたまま、フィラに話しかける。
「そうだ、フィラ。そのメリアとかいうヤツに頼んで、買い物にでも連れて行ってもらえ。食料はまだてめぇの村でもらったヤツがあるからいいとして、まずはお互い、目立つ格好をどうにかしねぇとな」
 彼の燃えるような赤い髪も、フィラの銀髪も、ものすごく目立つ。それをどうにかするアイテムを思い浮かべ、フィラは手をポンと叩いた。
「帽子ですね!」
「俺はバンダナがいい。その方が脱げなくていい」
「分かった」
「金なら、俺の袋の中に入ってるから、それを使え。あと、くれぐれも無駄な買い物だけはするな」
「うん、分かってる」
 フィラはディオの袋を漁って財布を手に取り、ディオに見せた。ディオは軽くうなずき、再び目を閉じた。それを見届け、フィラは部屋を出た。
 ディオの言葉をそのままメリアに伝えると、メリアは「そうとなれば善は急げだね」とすぐに身支度を始めた。
「大丈夫、あたしがとびきりお似合いのやつを見立ててやるよ!」
 最初は嫌味なのか何なのか分からなかったが、楽しそうに嬉しそうに着替えているメリアの姿は、近所の女の子に新しく妹ができた時の姿と似ていた。

 山の上から見た町は、フィラの目には小さく映ったけれど、思った以上に栄えていた。ずっとメリアの下宿先にいたから気づかなかったが、セレストには遠く及ばないものの、人々の活気に満ちている。
 ふと、フィラの目に剣が止まった。剣や弓などの様々な武器が軒先に連なっている。それを見て、フィラは足を止めた。
「何を見ているの?」
「私も戦うことができたら、ディオはあんな目に遭わずにすんだかもしれないと思って……」
「それは安直だね」
 帽子屋ならあっちだよ、とメリアに促され、早歩きのメリアに置いて行かれないよう、せわしなく足を動かす。
「中途半端に戦えるようになったとして、あなたは勇敢にも敵に向かっていくんだろう。そうなったら、あなたは生きちゃいられない。あの男の意思も、あなたを守ろうとした人たちも、全部無駄になってしまうよ。それに、一度戦えるようになってしまえば、安らかな日々は戻らない」
 遠くを見るメリアの目は、どこか悲しげだった。アスカルの戦士となったメリアにも、平穏はなかったのだろうか。もしかすると、フィラがその平穏でない日々のひとつなのかもしれない。
「付け焼き刃の戦いなんか、役には立たないんだよ。あなたはもっと、別のことを学んだ方がいい。戦いなんかしなくても、ずっと役に立つような尊いものは、世の中それはもうたっくさんあるんだから」
 ほら、とメリアがフィラに帽子をかぶせた。びっくりしてすぐに取ったら、メリアはカラカラと笑った。
「その帽子があなたに一番似合うよ。ちょっと目深にかぶれば髪は目立たないし、目の色だって判りゃしないさ」
「あ、ありがとうございます。メリアさんがそう言うなら、これにしますね」
 フィラは、キュロットスカートと同じ紺色で、丸いフォルムの帽子を、店主に差し出し、購入した。
「あっちのお兄さんには、これがいいだろ」
 メリアが手に取ったのは、同じく紺色で、白いワンポイントの模様が入ったバンダナだった。そのバンダナを頭に巻いている姿を想像し、フィラは満足げにうなずいた。

 メリアの下宿先に戻り、一目散にディオの許へ駆けつける。だがディオは怪我人だ。階段を上りきったところでようやく思い出し、うるさく立てた足音を申し訳なく思いながら、抜き足差し足で部屋へ入った。ディオはすぐに「戻ったか」とフィラに投げかけた。
「あ、うん。やっぱり起こしちゃったかな」
「そりゃお前、あんだけスゲェ足音立ててたら、誰だって起きる」
「う、ごめんなさい」
「だが、もともと寝ちゃいなかったから安心していい」
「はい」
 フィラはしょぼくれつつも、メリアと一緒に買って来たバンダナと帽子をディオの前に置いた。
「メリアさんの見立てなの。こんなセンス、欲しいなぁ」
「そうか。まあ、悪くはねぁな」
 最初に目を覚ました時より口調もはっきりしていて、フィラの安心感は強まった。しかしその分、メリアのことが影を落とす。フィラは思い切って、メリアのことを切り出した。
「あの、ディオ。私、分からないの、メリアさんのこと」
「あ?」
「私たちを無償で助けてくれたし、ディオの手当てしてくれたし、宿も貸してくれて、ご飯も食べさせてくれる。きっと悪い人ではないんだと思うの。でも、メリアさんのことをどの程度信用していいのか分からなくて」
「そうだな、大抵の親切には裏があってもいいと思っていいだろうが、とりあえずメシに毒を盛ろうとしてるわけじゃねぇことだけは確かだな」
「毒……」
 いくらあの夜生きて戻ることができたディオとて、毒を盛られればひとたまりもないことくらい、フィラにも想像でき、血の気が引いた。
「そういう可能性もあるってことだ。なんだ、心配事は別なのか?」
「あの、メリアさんにどうして助けてくれたのか聞いたの。そしたら、私だって」
「お前?」
「私が、メリアさんの地元の伝承にある〈フェリクシア王国〉の王と同じ姿をしているからって。メリアさんはアスカルの戦士だって言ってた」
「アスカルか。だったらたぶん、そいつは信用していい。アスカルの戦士は嘘をつかねぇ」
「そうなんだね、良かった……」
 ようやく微笑んだフィラの頭を、ディオが乱暴に撫でくり回した。
「お前は、そういうことは考えなくていい。目の前にいるヤツが信用に足るかどうかは、俺が判断することだ。ただ、一つだけ約束しろ。あんたが一番に信じるのは俺だ。あんたの生命を預かってるし、あんたに生命を張ってる。あんたの母親とも、村長とも、そういう約束だからだ。だから、どんな時も、何があっても、あんたが一番に信じるのは、俺だ」
 ディオにぐしゃぐしゃにされた髪を、手櫛でぱっぱと整える。
「分かった。ディオを一番に信じるよ。あと、もう一つ分からないの。私はどうしたらいい? 今のところ二人くらいに王って言われてるんだけど、私そんなの分からない。でも、それが私を追う理由なのだとしたら、私、自分のことをもっとちゃんと知らないといけない気がするの。ううん、知りたい」
「だったら、答えを探せばいい。あんたが本当に王とは限らねぇ。あんたの好きなアイドルは紫の目ぇしてるし、白い髪のヤツなら何人か見てきた。そのために必要なら、そのアスカルとかいうところに行こう。それで異論はねぇな?」
「もちろんです」
「念のため確認するが、アスカルとかいうところが本当にメリアの故郷だとしたら、だいぶ長旅になる。海を超えるんだ、覚悟しとけ」
「うん」
 ディオに言われるまでもない。死を決意し、ディオに救われたあの日から、こうなることは覚悟できていたのだ。
「じゃあ、ディオもちゃんと治してね」
「分かってるよ」
 ディオの返答に満足して、フィラは部屋から出た。

 それから更に三日が経ち、フィラが様子を見に行くとディオが立ち上がってバンダナを巻いていた。メリアの見立ては正しかったようで、しっかり似合っていた。
 メリアの下宿先にいる間何もなかったのは、非常にありがたかった。だがこの先、何かがあるかもしれない。その覚悟も必要だろう。
「行くのかい?」
 ディオが荷物を抱え上げた。
「追われている身だからな、一つの場所に長く留まるわけにはいかねぇ。傷も、もう充分癒えた。あんたには礼を言う」
「あんたに礼を言われる筋合いはないよ。全部、そこのお嬢さんのためにやったことだ」
「俺たちはメリアからあんたたちの宿代がもらえるんでね」
「メリアさん、バンさん、デルさん、本当にありがとうございました」
 フィラが深々と頭を下げると、何者かの掌がフィラの頭に止まった。この柔らかさは、メリアだろうか。上から、女性にしては少し低めの声が降ってくる。
「ソッティ・オーバーソー・ホートゥン」
 その手が離れると同時に頭を上げる。目の前には微笑むメリアがいた。
「おまじないだよ。旅がうまくいくように。それから、無事でいられるように」
 その表情は、まるで母親のように穏やかで、優しいものだった。三日前だが、メリアを疑っていたことを恥じた。
「ありがとう」
 両手を拡げ、メリアを抱きしめる。メリアの身体は筋肉質だから少し硬いけれど、温かかった。



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