12話


可愛いデブにはダイエットをさせよ

@
ガリ子が愛されていて、そして周囲の人々を愛しているんだなあという話です

A
本当に高賀父が不憫な人になってしまいました。娘とはまた違うベクトルで運が悪いです

B
ちょっと不穏な空気を匂わせています

C
ガリ子本人は呑気なものですが周囲は本当に眠ることも出来ないほどにガリ子の無事を願っていたので、退院後も一ヶ月は不良活動は許されません。修行はさせない方が暴れるということで許可されます

D
明日更新予定の話のネタバレになりますが、高校生になったガリ子は「ガリ子」以上に大変不名誉なあだ名をつけられていてそのあだ名で呼ばれると怒りに震えます。ガリ子も成長しているため怒りの沸点は上がったのですが、件のあだ名で呼ばれるだけでキレ散らかすので凶暴性はさして変わりません

E
絶対にどこかでマンジローを泣かせようと思っていたので、泣かせられてよかったです。リコが竜胆くんという泣ける場所を見つけたように、マンジローにはたくさんのきょうだいたちと家族という泣ける場所があります

精神的支柱という意味でシンイチローくん、エマちゃん、ケースケがあがりますが、やらかしそうになったら殴ってでも止める要員としてイザナとガリ子がいます。何も出来なくなるまで叩こう派閥の二人です

F
竜胆くんとリコはどちらかが一方的に寄り掛かるのではなく支えあう二人として書いているので、竜胆くんにはいつもと逆だとリコが思うような状態になってもらいました。涙を拭うばかりではなく、拭われてねということです

G
作中でガリ子がなんとはなしに言った「半殺しはセーフだからね」はガバガバ判定ではありますが、一応ガリ子の中でのセーフラインとして提示しました。そもそもが手足を潰すことが選択肢のひとつにあるので基本的な思想は過激です

H
高賀父は本当に不憫な人なので奥さんに「なんか最近リコと竜胆くんって距離近くないかな……」と言って「あらそうかしら。仲良しで良いんじゃない? 竜胆くんもリコのこと大切にしてくれてるようだし」と返され、追撃の如く「蘭ちゃんももううちの息子みたいなものだし」とも言われ半泣きになります

何度か書いた通り灰谷祖父と蘭ちゃんは瓜二つだというのが拙宅の設定なので、灰谷祖父に怯えている高賀父は今後永遠に蘭ちゃんに怯え続けます。疲れて帰宅したら家に高賀祖父、蘭ちゃんが揃っていて飛び上がって叫んだりもしています。高賀父にとって家は憩いの場ですが、恐怖の場でもあるのです

本当に何もされていないのに高賀父は灰谷祖父にめちゃくちゃ怯えています。ただ向こうも顔を覚えているので週一ですれ違う度に「……高賀の倅の」と言われて縮こまりながら挨拶をすることになっています。更に週三で蘭ちゃんが高賀家に顔を出しているので、苦手な顔を週の大半見ることになっています

I
ロッキング遊具は公園とかにあるパンダとかクマとかの下にバネのついた乗り物のことです。高賀父は天敵に囲まれると良く壊れたロッキング遊具のような高速首縦振りを見せます。そういうことをするから余計に絡まれるとは分かっていません

J
ガリ子は素手の相手に対して殺す気で、しかも不意打ちで獲物を持ち出す相手が本当に地雷なので、血ハロの一虎の行動は地雷中の地雷です。自分を殴った奴が半分弟認定のケースケを殺そうとしたとあれば、スリーアウトぐらいですね

というか多分稀咲の起こす行動全てが地雷です。ガキの喧嘩に獲物持ち出すな反撃される覚悟もないのに攻撃するなのスタンスで生きているので、稀咲を警戒しているタケミチにとっては心強い暴走機関車かと思います

K
しおんちゃんはガリ子が入院してイザナが失速したことにより尻線香花火は回避しました。ガリ子のペット兼舎弟なのでお見舞いにも来てくれています。手を出すなとガリ子から言われたのでケースケや一虎と接触を持とうとはしません。そもそもマンジローを警戒しているので東卍面子には近寄りません

L
天使の姿が蘭ちゃんと兄だったことにはなんの理由もありません。ただガリ子はいつも「あの二人やっぱり仲良いよな……」と思っているので、そのせいかもしれないです

M
監禁発言は人物紹介で言った通りわりとガチです。ただリコは悪運が強いので今後監禁危機一髪という状況でも神回避を続けます。後に監禁しておいた方がよかったと竜胆くんが病む未来もありますが、あくまでも本編はハッピーエンドで終わるので気にしないでください

N
ガリ男とガリ子はそれぞれ祖父似と祖母似の兄妹なのですが、それはそれとして顔は似ています。兄が痩せれば誰が見ても初見で兄妹だと認識できるぐらいのそっくり具合です

O(梵天ルートのリオ・竜胆くん・蘭ちゃんの話)
いただいたまろのお返事でぶちかましたネタバレの補完なんですが、そんなことになってるのになぜ一緒にいるのか?というと苦しむならお互い一緒に苦しみ続けようという謎の友情と姿を見る度に頭がおかしくなるとは言えどやはり愛した女の面影を忘れたくない複雑な恋心とがマリアージュしている結果です

恋心とは言いましたが長時間煮詰め続けた結果その枠組みは飛び越えています。いくら似ていると言っても他人だという認識もちゃんとあります。それはそれとして似すぎていて顔を見る度に発狂します

あとは単純にまともな一人が頭のおかしくなった二人の手綱を握るためには一緒にいる方が楽なので一緒にいる、と言ったところです

まともな一人は意外にも一番正しく故人の最期の願いと生きていれば望むことを理解しているのできちんと手綱を握り続けます。元に戻すことは出来ません。叩いて直すができる人ではないし喪った時点で完全にダメになってしまったので