19話


無用のデブたたき

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今回こそ題名を「デブの顔も三度まで」「触らぬデブに祟りなし」にするべきだと思ったのですが既に使ってしまっていたため「無用のデブたたき」になりました。元は無用の神たたきです

A
ガリ子の命の危機は「竜胆くんがそばにいない」か「シンイチローくんがそばにいる」、もしくはその両方を達成した時にのみ訪れるので今回は軽傷でした。以前お話したようにガリ子が命の危機に瀕した時に傍で見守らなければいけない星の元に生まれたのがシンイチローくんです

つまり竜胆くんはリコが命の危機に瀕しているその時にそばにいられない星の元に生まれています

リコが確実に死ぬ攻撃を食らって死にゆくだけになった場合は恐らくそばにいられるのではないでしょうか。助かる可能性が少しでもあるのならば竜胆くんはそばにいられないと思います

B
これはネタバレですが、大親友コンビの約束は後々ガリ子の足枷になります

C
流石に集会中やチームのヒラたちの前では兄のことをお兄とは呼びません。名前呼びか兄貴呼びです。兄貴呼びは竜胆くんをリスペクトしています

D
ガリ子は何もしていないのに狂信者を引き寄せてくるタイプです。過激派も兄派と比べてガリ子派の方が宗教的な側面が強く、なろうと思えばカルト宗教の教祖にでもなれるかと思います。因みに以前話したif蘭ちゃんルートとマンジロールートに関しては牙の折れたガリ子は狂信者バキュームになっています

狂信者は本当に何もしてなくても寄ってくるので些細な言動で色んなものを引き寄せます。人を狂わせる才能があるんだと思います。転けて鼻血が出た人間に「血出てるから拭きなよ」と指示をしただけで狂信者に変貌させたりします。ヤバい女です

E
ケースケに間違え電話をした時点で未来は変わりつつあったのですが、マンジローと話してタケミチくんの同行が決まった時点で確実に未来は変わりました。ここでガリ子はココくんと蘭ちゃんにお願いをすることを決めていますので、改変前はお願いを受けていない蘭ちゃんは集会を見に行きません

なのでイコールで竜胆くんも集会は見に行きませんし、リコが刺殺されたことを知らされるのは警察と救急が現場に入る直前です。第一発見者のガリ男が然るべき場所に電話をした後に誰よりも早く竜胆くんにことを知らせますが、既に手遅れという訳です

F
ガリ子はわりと勝手に未来を変えて自分の死を回避します。暴走機関車なのでひとつ誰かの行動が変わるだけで全く違う道に突っ走って行ったりします

G
これまで敢えてリコには「死ね」「殺す」などのワードは言わせないようにしていたのですが、殺意には殺意を持って返す女なので一度殺意を向けられた以上は同じだけか倍ぐらいの殺意を向け続けます。一応一虎はケースケを逃がそうとしたのもあるだろうと七割アウトぐらいで留まっています

罪には罰が与えられるのが当たり前だと思っているので責任転嫁する人間も苦手です。二年前の事件当日のことは錯乱してたんだろうし……で保留にしていますが、今目の前で「マイキーが悪い」だとか「マイキーを殺す」だとか言われたりしたら「???」になり衝動的に殴ります

H
因みに知恵の棒は、元が知恵の輪だったのを妹が破壊したのだと知ったイザナが「オレにも出来るしマイキーにも出来る」と謎の対抗心を燃やして新しく二つ買ってきたため、一人ひとつずつ破壊して佐野家に合計三組六本あることになります。シンイチローくんは「何故そんなことを……」と混乱しました

I
ココくんに回した違法薬物の顧客リストはシンイチローくんのお友達のとあるお兄さんから回してもらいました。シンイチローくんを救ったことをめちゃくちゃ感謝されているので良くメロンや桐の箱に入ったハムを貰います。先日は時価の寿司を沢山食べさせてもらったそうです

(22.6.23追記 タケオミのつもりで書いてました、当時は……)