コツ、と。誰かの足音で意識が浮上した。
お前のせいで不安で眠れねェよ!!と言って寝ずの番を買って出た鼻屋かトニー屋か…部屋にいない者達は皆、芝生の甲板にいた筈、と起きたばかりの頭で思い出す。
船首の甲板は少し肌寒い。借りた毛布は体に巻き付けていた筈が、いつの間にか胡坐の上にずり落ちていた。

下から聞こえた足音は、階段を上る音に変わる。

足音が階段を上りきった。船首の前の甲板。木を踏む足音は、こちらに近付いている。
何が目的か分からないのでとりあえず寝たふりを続ける。
刀を振るえば仕留められる圏内に入った気配を目の前にどうすべきかと思案していると、気配は緩慢な動作で隣に腰を下ろした。
誰だ、何の用だと口を開こうとしたが、ふわりと漂う甘い香りがそれを止めた。

ハニーだ。

予想外のことに眠気は吹き飛んだ。何故彼女がここに。
隣の彼女がおれを窺う気配がする。ゆっくり深く呼吸をし、狸寝入りがバレないように動揺を隠した。
六割の確率で嘘が見抜けると言った彼女だが、言葉でない嘘はどうなのだろうか。言動、動作、声色、癖、彼女が何で真偽を判別しているかが分からないので、判断できない。
しかし起きてたら逃げて寝てたら近づいてくるって、野生動物かコイツは。


「……」

「……」


一瞬、眠っている間に顔に落書きでもしにきたのかと考えたが、彼女の悪戯はもっとエグいのでまさかそれはないだろう。
おれに用があったのか。起こさないよう静かに腰を下ろしたところを見ると、起こすほどの用ではないのだろうか。

もしかしたら明日の作戦を前に緊張で眠れないのかもしれない。
彼女の昼間の様子からするとこの考えは的外れではない気がした。下の甲板で武装してドフラミンゴを警戒している奴らはドフラミンゴの夜襲を警戒して起きているのだから話せばむしろ不安は募るばかりだろうし、男部屋からはいびきが聞こえているから皆寝ていると分かる。
それで、起きているかもしれないおれのところに来たわけだ。
そうすると、じきに彼女は部屋に戻るだろう。起きた方がいいみたいだ。せっかくの機会をみすみす失うのも馬鹿らしい。

彼女がおれの毛布を肩に掛けなおそうとしたのを機に、目を開けることにする。
匂いの通りそこにはハニーがいた。


「何してる」

「あ、…ごめん、起こしちゃったね」

「別にいい。何か用か」

「んー…夢見が悪くて。寝惚けたモモの助くんにベッドから蹴り落されたから、丁度いいと思って、出てきた」


あのガキ何してんだと思ったが、ハニーがここに来る結果になったので許す。
船の中でもここは特に潮風が強く当たる。彼女の手から毛布を奪い、腕を回して半分肩に掛けてやる。もう半分を同じように自分の肩に被せた。
おれ側の毛布の丈が短いことを案じたのか、彼女がおれとの距離を詰め、互いの肩が触れ合う。

夜二人きりで、男に寄り添う意味が分からない女ではない。しかしアルパシアで交わした約束があるから手は出されないと判断したのだろうか。舐められたものだ。今すぐ襲わないという約束をしたわけではないというのに。

しかし実際おれは今彼女に手を出すつもりはない。
死なない約束にはっきり返事をしていないという負い目もあるが、何より彼女の誤解を解きたかった。
死に急いでいるから彼女を早く自分のものにしたかったという意識は無い。少なくとも自覚は無かった。
しかし勘違いとはいえ、彼女はおれをそういう風に思っていたのだ。
さすがに気になる女にそう勘違いされたままではいられない。
身体目当てかもしれないことを明言こそしたものの、何もいつも性的なことばかり考えている単細胞だと思われたくて言った訳ではない。彼女の言い方だと、おれはまるで性欲に支配された理性の無い獣だ。
否定はしておいたが、今も評価は変わらないかもしれない。


「肩使う?わたしはどうせ眠れないから」

「…いい。低い」

「……」


本音を言えば、死ぬ前に抱いてみたい。滅茶苦茶ヤってみたい。しかしそれで満たされるかどうかと言えば、違う気もする。
とにかく、そんな不名誉な誤解を受けたままでは死んでも死にきれない。こんな状況でなければ隣に座った時点で胸の一つでも揉んでいただろうし、肩を貸すくらいなら太ももを貸せと言っていたかもしれないが。
寝ていたところを起こしたと、彼女が申し訳なさそうに目を伏せた。


「そんな顔するな。もう目は覚めてる」

「ごめんね。…明日は大事な日なのに」

「……」


眠りは浅かったので時間感覚は鈍っていないはず。もう今日のことだが、彼女の感覚では夜が明けるまでは明日なのかもしれない。
明日が重要な日になるかどうかは、朝を迎えなければ分からない。しかしほぼ間違いなく、明日は戦闘になるだろう。
ドフラミンゴには、カイドウの怒りを買うか、七武海として得た全てのものを失うかを選ばせた。奴にとって海軍に追われるのはそう脅威ではない。ドフラミンゴをマークしたしつこい中将からも、結局一度として捕まることのないまま安全な地位を手に入れた。
対して、海軍が“手を出すと犠牲の方が多くなる”から事実上静観している四皇を相手にすることは、さすがのドフラミンゴでも出来はしない。ドンキホーテファミリー幹部は確かに強いが、数に圧倒的な差がある。五百人以上いる能力者がそれぞれ幹部達と同じくらい強いだろう。
ドフラミンゴの選択は十中八九、七武海の脱退だ。
明日の作戦の目的はドレスローザにあるだろう工場の破壊。おれの役割は、工場から奴らの目を逸らすこと。

大丈夫だ、おれは――――間違えない。覚悟は決めている。命など惜しくはない。
別れこそ言わなかったが、仲間は一応安全なところに置いてきた。新聞でおれの死を知れば、後はそれぞれが判断することだろう。
悔いは残さずに来たはずだ。あとは、“これ”だけ。


「お前は気付いているかもしれないが、今回の作戦は、…おれのエゴも含まれてる。お前がそんなに気負う必要はねェ。自分が生きることだけ考えてろ」

「わたしにとっても、大事な日なんだよ」


彼女が目を閉じて呟く。そのまま寝入ってしまいそうな、小さな声だった。
海の上の風は強い。風と波音に攫われて、集中しないと聞き逃してしまいそうな、弱い声。


「ローも寝ないならさ、お話してよ。冒険の話」


朝まではまだ時間がある。このまままんじりともせず黙って夜を過ごすほど気持ちに余裕があるわけではないようだ。
気を紛らわせたいらしい。自分の得意分野では度胸があるみたいだが、こういう感覚は普通の女だな、と思った。
何だろう。このむずがゆい気持ちは。
まあでも、彼女から頼みごとをされるのは悪い気分ではないので付き合ってやることにした。


「…まだ“北の海”にいた頃だ。火山活動が活発な島で、さして広くない国土に百を超える火山があって、毎日どこかの火山が噴火してた」

「生まれたての島だったんだね」

「地中に色素を含んだ有機物が多く含まれているらしい。山ごとに色が違った。暗い緑の噴火の次の日に、隣の山が血の色みてェな火山灰を降らせるなんてことが、毎日あった。島を出る頃には、ウチの航海士が見たこともねェ色に染まって一ヶ月落ちなかった」


ちなみにその間のベポのあだ名は“ミスター・テディ”だった。
自分が呼んだことは無いが。


「ふふ、色んな意味で目が痛くなりそうな国だね」

「あとは…一番稼いだ時の話だ。他の海賊から奪った宝の地図を元に、ツルイモ島って島に行った。かつてはモグラが支配していたらしい。地下に巨大な空間が広がっていて、住民の九割が地下で生活してた」

「へえ。モグラが」

「地上では権力者が幅利かせてたが、地下は地下で都市が栄えてた。遺跡を中心に放射状に道が伸びて、それに沿うように家が並んでた。遺跡は居住区よりもっとずっと地下に伸びていて、モグラに作れるわけがない罠が馬鹿みてェに仕掛けられてた。苦労したが、そこで得た財宝は二億くらいになったな」

「におく…すごいね。何に使ったの?」

「……遊興費」


嘘は言っていない。


「…へえ?」

「……」

「……」

「……」

「……。そこで何に苦労したのか聞きたいな」


やましいことがあるので追及されなくて助かった。


「…探索に時間がかかって、一ヶ月ほど地下で暮らしたせいで船員が鬱気味になった。宝見つけるまで辛気臭くて参った。あと何人か羽と牙が生えたデカいモグラに食われた。ぶった斬ったら五体満足で出てきたが」

「それ苦労したのは仲間の人達じゃないの」

「かもな」


ハニーが声を隠さずに笑う。冒険の話をねだるなんて子供みたいだ。
全てを見透かしたような態度でこちらを翻弄する反面、彼女には結構子供っぽいところがある。
今の彼女なら自分の話もするかもしれない。そう思って水を向けてみることにした。


「お前はどうなんだ」

「うん?」

「記憶に残った島はねェのか。少なくとも、“北の海”から“偉大なる航路”まで旅をしてきたんだろう」


何歳で海へ出ていつ“偉大なる航路”に入ったのか、おれは知らない。“新世界”に入ったのは麦わら屋達と同じだと聞いているが、それ以外の過去の航路は全く分からない。
個人情報でなければ情報料などとふざけたことも言わないだろう。この距離なら、素直に話せる内容なんじゃないのか。
期待通り彼女はそう迷う素振りもなく話し出した。


「申し訳ないけど、面白い話はあんまり無いな。…旅楽団にいたことは言ったね。“北の海”で旅楽団に入れてもらったんだけど、旅楽団は音楽でお金を稼ぎやすいところ…つまり比較的過ごしやすくて、生活に余裕がある町ばかり回ったから、冒険なんてものは残念ながらしたことが無いの」

「島じゃなくても、海を渡ったんならそれなりに苦労もあっただろう」

「子供だったからあまりよく憶えてないけど、旅楽団の人達にコネがあったのかな。政府が管理してる安全なルートを通してもらったみたい」

「へェ……結構デカい楽団だったんじゃねェか?何で辞めたんだ」

「いや人は多くなかったけど……辞めたのは、目的を果たすためだよ」


パンクハザードでの、白猟屋と彼女の会話を思い出す。
シーザー屋には、…何と言ったか、ある女の事を知らないかと訊いたらしいし、白猟屋には海兵の情報を探らせていた。目的とは、その女と海兵をそれぞれ探し出すことなのだろう。
しかしそう問うと「それだけが目的で生きている訳じゃない」と彼女は首を振った。

そしてこちらを向いて、満面の笑みでこう答えた。


「復讐」


表情に反して物騒な言葉に、どちらが嘘なのか判断に迷う。


「…誰にだ」

「わたしの人生を、滅茶苦茶にした人」


笑顔は崩れない。しかし言葉には凄みがあった。嘘なのは表情のほうらしい。
復讐する相手は、探している女なのか、初恋相手の海兵か、それとも他の奴なのか――――いや、昨晩、彼女は愛しくも憎い相手がいると言っていた。そしてそれは恐らく初恋の相手。すると、復讐の相手は初恋の海兵か?いやそれにしては、パンクハザードで探している海兵が殉職者リストに無いと聞いた時に喜んでいたのがおかしい…自分の手で復讐を遂げたいという線もあるか?

その辺りを詳しく聞きたかったが、彼女はもうこちらを向かなかった。笑顔も引っ込めて、何の感情も窺えない。

ああ、踏み込めないところか、ここからは。

今の関係では答えは得られないだろう。
アルパシアでも考えた。麦わら屋達の前におれが彼女を誘っていたなら。この作戦が始まるずっと前に会っていたなら。彼女とはどのような関係になっていただろうか。麦わら屋達に向ける笑顔は、おれに向いていたのか。秘密の全てを話していただろうか。
火拳屋くらい、彼女に思われることができていただろうか。


「……」


簡単には触れられないその横顔を見て思う。
彼女はよく泣く。会話も碌にしたことの無いおれが死ぬかもしれないと予想した、それだけで彼女は昨夜、涙を流した。本心にしろ、演技にしろ。
それを差し置いても、火拳屋が死んだあの日の彼女の哀哭する有様は、痛々しかった。
そして――――美しかった。

おれが彼女に執着するのは、もしかしたら自分の死を看取ってくれる人を無意識に探していたからなのかもしれない。
おれが死んでもおれと世界を繋いでくれる人。一生、忘れることができずに覚えていてくれる人を。

コラさんが殺されたのはおれのせいだ。コラさんが“D”であるおれを救おうとしなければ、病気のおれさえいなければ、ドフラミンゴの船を飛び出し、長年上手くやってきた彼のスパイ行為がバレることも無かっただろう。
なのに、コラさんの死の瞬間に、おれは隣にいることができなかった。
最後まで彼に守ってもらって、おれは彼の言いつけどおり、逃げるしかなかったのだ。
そのことがずっと、心にしこりとして残っている。彼が息を引き取る瞬間、彼の傍にいてやることはできなかったのか。それがせめておれにできることだったのではないか。
コラさんは冷たい雪の中で、独りで死んでいった。それはどんなに寂しいことだっただろう。

自分の死後も、ずっと覚えていてくれる人。自分が死ぬのを、見ていてくれる人。美しく泣いて、悲しんでくれる人。
10歳で故郷を失ったおれに親類はもういない。信じられると思ったのは一緒に過ごしてきた仲間だけだが、皆一様におれを心酔するばかりの奴らではないし、船長として奴らの目の前で死んでいく訳にはいかない。

だからおれは、ハニーを求めていたのかもしれない。
そして、少しでも彼女の記憶に残りたくて、こんなものを持っているのかもしれない。


「ハニー」


ポケットに忍ばせていたものを手で探る。
名前を呼んだきり何も言わないおれを不審に思ったか、彼女がこちらを向いた。
毛布が落ちる。


「わ、ちょっ……なに、」

「動くな」


無体を強いられると思ったか、身を捩って逃れようとする彼女の正面から首の後ろに手を回す。
顔が近いことが不満なのか、彼女が小さく抵抗する。多少手間取ってもどかしかったが、体を離して彼女を見た時には、コレで間違いなかったと確信した。


「これ……」

「詫びだ。昨日の」

「…すごい。きれい」


彼女の首に光る、黒い宝石。
昼間アルパシアで市場を散策しているときに見つけたものだ。
買ったときは詫びのつもりではなかった。しかし理由をつけて渡すなら、昨日、彼女を怒らせるまでの暴言を吐いたことの謝罪というのが一番尤もらしい。


「…たしかに、わたしすごく嫌な気分になったよ。でも、…こんな素敵なものと釣り合うほどに、怒ったわけじゃない……。何かお返ししなくちゃ」

「そういう意図は無かったが、どうしても借りを返してェってんなら今ここで」

「形ある物でお返ししなくちゃ」

「……」


身の危険を察したのか、食い気味で訂正された。

女には地味な色かと思ったが、気に入ったらしい。角度を変え、月の光に晒し、離したり近づけたりして、ネックレスに付いた小指の爪ほどの丸い石を飽きもせず眺めている。


「これ、宝石なの?」

「厳密には違うらしいが原料は同じだ。宝核と呼ばれる特殊な鉱物で…、どこかの島に、岩石を食べる生物がいるらしい。岩石がその生物の体内で分解されて再形成される。そうして出来た角を削りだしたものだそうだ」

「聞いたことがある。黒って…うわァ。宝核の中でも特に貴重なものの筈だけど、これ。…わー、本当、何を返せばいいのかな」

「野暮なことを言うな」

「ん……。ありがとう。有難く頂戴します」


彼女が黒から目を離し、おれに向かって柔らかく笑う。
意外にも、贈り物というのは彼女にとって有効な手段だったらしい。その辺の感覚も一般的な女と同じなのは救いと言える。もしかしたら、時間をかければ攻略できるのかもしれない。

しかし、それはおそらく叶わないことだ。
最大限、能力を使って逃げ回りながら囮の役目を全うするつもりだが、逃げに専念するとはいえ無事でいられる相手ではない。
おれの能力は体力を使う。だから戦闘が長引くほど不利になるが、工場は容易には見つからないだろう。タイムオーバーの未来はイメージできても、工場破壊までにおれが直接ドフラミンゴを打ち負かす想像は全く浮かばない。

黒い宝核は、彼女の言う通り馬鹿らしい値段だった。現金のほうが自分にとってよほど価値があると、二年前なら見向きもしなかっただろう。
しかし、硬いのにまるで溶けてしまいそうな滑らかさと、黒いのにまるで全ての光を弾くような艶は、彼女の目と髪を思い出させた。思わず手にとって光を透かすと、強い意志を持った何にも染まらない黒の中にタイガーアイのような茶色の縞模様が浮かび、その涙の筋のような縞がますます彼女だ、と思った。

彼女からは見ることはできないが、留め具の方にも細工がされている。マンテルの輪は命の循環を表すように細かくハートが彫られ、輪に通す棒はそれに差し込む希望の光を表している、らしい。
店員に上手く乗せられた気がしなくもないが、デザインの由来を聞いて、彼女に贈るならこれしか無いと思った。どうせ金などあの世には持っていけないものであるし、購入するのに躊躇いは無かった。


「中に星の河が浮かんでいるみたい。神秘的で……ほんとうに、きれい」


彼女の目にはそう見えるらしい。結構なことだ。
一際強い風が吹いて、肩から落ちたままの毛布が飛びそうになる。彼女ごと毛布を抱えこむと、二人の距離が更に近くなった。
秘密基地で内緒話をする子供みたいだ。柄にもないようなことを思うと、彼女も同じようなことを考えたのか、何の悪意も感じられない子供のような笑顔で、うふふと笑った。


「夜明けが近いね」

「…そうだな」


今日は、運命を分ける日だ。何年も準備してきた計画のうち、おれにできる最後の大勝負。
おれが死ぬのを想像して泣いた彼女。今無邪気に笑った彼女は、数時間後、どんな風に泣くだろうか。
彼女の、目尻に近い頬を拭うように撫でる。拒否はされなかった。


「忘れないでね、ロー。わたしはキミに、生きて欲しい」

「……ああ」

「絶望したら、きっと思い出して」


薄く光り始めた空が彼女の顔を浮かび上がらせる。
彼女が、己の首に掛かった宝核を指で掬い上げ、それにキスする。淡い光も反射して存在感を示す、おれが贈ったそれに。
彼女の目と見比べて、模したかのように、そっくりだと思った。
昨夜口論した時のように、まっすぐおれを見据えた瞳も、光を反射して美しく光る。祈るように瞼が閉じられ、彼女が呟いた。


「わたしを、見つけてね」



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