聖川真斗くんはDT 2

彼を自宅に招いて、お互いにシャワーを交代で浴びた。女、ちゃんみな、今宵こそ彼氏である聖川真斗くんと一線を超えたいと思います…!


聖川真斗くんはDT 2


寝る前の身支度をある程度整えて、リビングのソファーで2人でまったりしながらちょっとお洒落にシャンパンを飲んでみた。私も真斗くんもお酒に強いわけではないから、少し飲んで2人で良い感じに気分を盛り上げたところで、ふと静寂が訪れた。嫌な沈黙ではない。寧ろ、お互いがこの先を意識しているからこその期待に満ちた閑けさである。

「真斗くん……ね、ベッド、行く…?」
「っ、あ、ああ。行こう。し、褥を共に…しよう」

覚悟を決めた彼の瞳を見て、今日の成功を私は確信した。あまりの感激に、これまでの思い出が走馬灯とように頭を駆け巡るけれど、死ぬにはまだ早い。どうにか気を保って、2人でそそくさと寝室に向かった。

ベッドに潜り込んで、部屋の明かりを落とす。いよいよだ、いよいよ彼と深いところで繋がれる。そう思うと胸が高鳴ってしょうがないが、彼の緊張のあまりに青白くなっている顔を見て、今度は胸が嫌な音を立てて大きく鳴るのが分かった。

「真斗くん、どうしたの?何かあった?」
「いや、その、……」
「大丈夫?お願い、どうしたのか言って?」
「……」

数分間の沈黙が続いて、その間私の心臓が鼓動を早く打つ。え、もしかして本当にインポ?他に心配があるとか?乳首が黒くて自信がないとか?実は毛深くて引かれそうとか?ねえ、真斗くん、何か言って…!私の緊張もピークになったその時、彼が徐に呟くのが分かった。

「…童貞、なんだ」
「え?」
「心苦しくも正直に進言すると、お、俺は童貞なんだ…っ!せ、性交を経験したことがない!自慰行為はしたことがあるが、女性相手に経験がないのだ!」

「えっ、今更?」

そんなこと分かってるから大丈夫だよ、と続けようとした言葉は声にならなかった。今更?という私の言葉に心底傷ついたらしい彼はこの世の終わりかというような顔をした後、布団に潜って出てきてくれなくなってしまったのだ。え、ここまできてお預けくらうの、私?えっ????

「サンクチュアリの彼方にイカせてくれないの?」

私の声にならない思いがその後彼に届いたかは神のみぞ知る。