「いつも吉継さんがしてくれてるから、今日は私がいろいろしてあげたいの」
何を言うかと思えば、イトシイイトシイ名前は突然卑猥なことを言い出した。
「ヒヒッ、われの真似は主には出来まい」
「出来るもん。動画見て練習したもん」
「ヒヒヒヒッッッ!!!ぬしはほんに阿呆よなあ」
「だって吉継さんばっかり私のこと気持ちよくさせてくれるのなんかやだもん!私も吉継さんを」
「やれ、真昼間からそのようなことを大声で言うでない、名前よ。あいわかった。われはどうすればよい?」
「んとね、ここに頭置いて?」
そう言って名前は太ももの上をぽんぽんと叩いた。
「…太もも、とな?」
「うん。耳かきさせて?」
夜の営みで電気をつけるのをあれほど嫌がる女がこんなことを言うとは思ってはおらなんだが、まさか耳かきとは…やれ、騙された。
「ほら、はーやーくー」
「ヒヒッ、われは用事を思い出したわ」
「今日は急ぎの仕事も締め切りもないって黒田さんから聞いたよ。だから、ね、ほら」
私だって頑張りたい