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その日の夜。
……ドカーーーーーンッ!
『…!?』
そのまま泣き疲れて眠っていると、
突然地響きが襲いかかった。
『えっ…何?』
慌てて村の様子を見るため外へ出る。
『お姉ちゃん!』
霞「紫陽花!」
近くにいた霞の元へ駆け寄る紫陽花。
周りの皆を見ると、何故か上を見上げている。
『一体何があったの?』
霞「分からない。けど水がおかしいの…」
『え…?』
二人はゆっくり上を見上げる。
その異変に気付き、紫陽花は目を見開いた。
『え…!?水が…蒸発していってる!?』
何故か湖の水が急激に蒸発し、
水麗族の棲み家から水が消えてしまった。
『一体これは…』
霞「何が起きているの?」
?「ふっ、ここが水麗族の棲み家か…」
知らない男の声が聞こえ、
紫陽花たちは上を見上げる。
湖の底をじっと見つめる
狒々の皮を被った者が立っていた。
霞「貴方は誰!」
?「名乗る程でもない…。
あれをもらいにきただけだからな」
『あれ…?』
フワッと底に降りてきた謎の男。
皆、後退りをし男の様子をうかがう。
?「そこの女、四魂のかけら…
持っているだろう?」
『…!』
紫陽花はギュッと胸元にある
四魂のかけらを握りしめる。
?「くくく…それを大人しく私に渡せ」
『………いやだ!』
眉間に皺を寄せながら、紫陽花は叫んだ。
?「ほぉ…渡す気はないということか」
『渡すわけない!!
皆の湖の水を消した奴なんかに!』
?「ならば仕方がない、」
するとその男は、自分の体から
太い木の根のようなものを現し
とんでもないスピードで霞を捕まえた。
霞「…っ!」
『お姉ちゃん!!』
?「渡さないと言うのならば、この女を殺す」
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