にっかり青江
息子が交通事故で亡くなってしまった日に、審神者は狂ってしまった。背丈の似ていたにっかり青江を自分の息子と誤認するようになってしまったのだ。審神者は毎朝息子の墓に花を供えるくせに、目が合うと青江を「私の息子」と呼んだ。
そんな日々は本丸の襲撃があったのを機に、ぱったりと終わってしまった。審神者は遡行軍の刃から青江をかばって命を落としたのだ。
最後の最後であの人は、自分の愛しい刀の頬を拭ってこう言ったんだ。
「私の刀、私の青江」
政府預かりのにっかり青江が、政府のロビーで世間話にとこちらに教えてくれた。どこかの本丸の愚かで優しい刀と審神者の話。