不二裕太
不二くんの隠しきれない品の良さの話?そうだね、この前の話なんだけど。不二くんが消しゴムを忘れたのを見かねて、予備の消しゴムを私があげたんだ。そうしたら翌日に、購買の袋に入ったままの新品の消しゴムを返されたの。
「昨日はありがとな!」
なーんてキラキラで眩しい笑顔で。使いさしの消しゴムだから気にしなくても良かったのに……ってきちんと言ったんだよ。申し訳なかったもん。けど不二くんったらさ。
「だって使ってたもん分けてもらったのに、返さないのも悪いだろ?」
そうやって屈託なく笑われちゃって。後で知ったんだけど、不二くんって三人兄弟の末っ子なんだって。年の離れたお姉さんと、一つ上のお兄さんと。品の良いご家庭の末っ子な不二裕太くんかあって、なんかしみじみしちゃった。