女らしく

うちらは晴れて、恋人同士になった。






…はずやのに、何やろうこの無の感情。

実はそないに廉造のこと好きちゃうかったとか?


いやいやいや、ならドキドキしたりせーへんやろ!
それにあいつとずっと一緒に居りたいやなんて思わへんし!



好きやからドキドキするし、ずっと一緒に居りたいと思う。


けど、なんか急に冷めたような変な感じに襲われとんのやけど何なんこれは?


むしゃくしゃすんねんけど…!









「…うさん、おはようさん!」


「……はっ!すまん、おはようさん」






ボーッとしとったさかい廉造が隣に居ったことが全くわからへんかった。


「何、今日はボーッとしとるみたいやけどどうかしたん?」

「え?あー、寝不足?」



質問に疑問系で返してしまった…!

あかん頭に酸素が全然回って行かへん、もうどないしよ昨日の今日やし廉造の目が見られへん…っ。


たぶんうちが廉造と居ることに対して緊張してるとか思てんのとちゃうやろか…変な誤解されんの嫌なんやけどうち。




「熱でもあるんとちゃう?」


そう言ってうちのでこに手を当ててくる廉造。

その行動に驚き思わず後ずさってしまう。



「なななな、何さらすんじゃボケ!!」


顔を紅潮させる。



「何て、熱あるかの確認ですやん。そない後ろ下がられると流石に傷付くんやけど」


廉造は俯いて明らか落ち込んでますオーラを出した。

そんな廉造の姿を見て慌てて廉造の元に近づく。





「っ!!??!?!」


「つっかまえた」




廉造に近づいたのが束の間、腕を急に引かれ体勢を崩したうちは廉造に抱き締められる形になってしもた。




「ア、アホゥ!!朝から何しとんねん!」



恥ずかしさのあまり俯いたまま顔を上げることが出来ない。




「…そういう可愛らしいとこ、他ん奴に見せんでな」




「えっ今なん…」




「さあーて、行きますか」なんて言うてうちの言葉を遮った廉造はうちを立ち上がらせて学校へ向かって歩きだした。


(何や、急に…)