ギルドマスターゲーム / 妖精の尻尾

「それではみんな〜〜、1週間お疲れ様でした〜〜!」

1週間の仕事が終わりわたしたちはみんなでワイワイ宴会騒ぎをしていた。
長かった、疲れた、でもみんなと一緒だったから何とか頑張れたよ…。

マグノリアに帰ってきて今日はルーシィの部屋にみんな集合。

ご飯を食べてお酒を飲んでみんなでわいわいした後、1人やたらと酔っ払った人が口を開いた。

「ふっふっふっ…よし皆の者、身体が温まってきたところでこれをしようではないか!」

バンッとどこからともなく数本の棒の入ったコップを取り出したエルザ。

「こ、これで一体何をするっていうの…?」
「おいおいいくら酔っ払ってるからって何し始めんだよエルザさんよぉ」

「お前らこのゲームを知らんのか。これはギルドマスターゲームだ。この中の棒一本だけギルドマスターのマークが書いてある、それを引いたものは他の数字の書いてある棒を引いた者に何でも命令ができる代物だぞ。例えば1番と2番が抱きつく、などといった命令もできる」

「え…待って…何かすごく危ない匂いしかしないんだけど本当に大丈夫なのこのゲーム…?」
「あたしも嫌な予感しかしないんですけど…」

「それでは始めるぞ、ギルドマスターだーれだ!」

エルザの合図でみんな一斉に棒を引く。

「おい俺のやつ3って書いてあるぞ」
「これって数字言っちゃいけないやつだと思うよナツ」
「それを早く言ってくれよハッピー?!」
「あいっ」

わたしは引いた棒を見る。
ギルドマスターのマークはなく書いてあるのは2だった。

(わたしにはきませんように、2番抜かしますようにっっ)

「あっ、やったー!あたしがマスターよ♪」

どうやら最初のマスターはルーシィのようだ。
助かったぁ…

「それじゃ手始めに、1番と2番が握手で!」
「ルーシィ様ぁぁ!!ありがとうナイスだよルーシィ!」

怯えていたわたしにウインクをしてくるルーシィ。
神だよ…ルーシィがマスターでよかった…本当に良かった…。

「…ぬるい、ぬるすぎるぞルーシィ。それでは全然盛り上がらぬだろうが!却下だ!」
「えっでもマスターの命令は絶対って…」
「こんな命令では聞けぬ。変更だ、1番が2番の服を脱がせ」

ひっ、ひぇええええええええええええ
何その命令!?てか何でエルザが命令出してんの!?

「何をしている早くせんか!!該当する者前へでろ」

その場にいるみんなびくっとし1番と2番は前へ出る。
2番であるわたしはびくびくとしながら立ち上がる。
1番って一体誰なんだろう…と思いみんなの方を見ると立ち上がったのはハッピーだった。

「あいっ」
ハッピーはわたしの服を脱がせようと必死に翼で飛んで服を持ち上げるが上手く脱がせず結局羽織っていたカーディガンを脱がせて終わりとなった。

「まぁいいだろう、続いていくぞ。ギルドマスターだーれだ!」

(こいっ次こそこい!)
棒を見るがマークはやはりない。

「わたしがマスターだ!わたしの命令を聞け皆の者!」

エルザがマスター!??!
嫌な予感しかしないって…お願い穏便に…。

「とりあえず4番、全裸になれ」

「「「ふぇぇええええ!?」」」

その場にいる女子勢のわたし、ルーシィ、レビィは驚きのあまり変な声を上げてしまった。

慌てて自分の番号を見直す。
(よかった…4番じゃない…脱がなくていいんだ…)

「おい、これでいいのか」
「…って、きゃぁぁあああああ!!」
わたしの目の前には全裸のグレイの姿が。
目のやり場に困ってグレイに背を向ける。

「お前それじゃ普段と変わんねえじゃん」
「あ?んだとクソ炎」

今にも喧嘩を始めそうな2人。
1人全裸だから何というか迫力ないし目のやり場困るしとりあえず早く服着て…。

「それじゃ続きをどんどんいくぞ、準備はいいな?ギルドマスターだーれだ!」







あれからわたしたちはエルザの酔いが覚めるまでの時間ギルドマスターゲームでかなりの辱めを受けた。

脱がされたり変なことをされたり男女には危ういギリギリラインのとこの命令を出されたりととても大変だった。

今は疲れて眠っているエルザ。
もうエルザに酒を飲ませるのはやめようと誓った。

またこんなゲームをされたらわたし全てを失っちゃいそう…。


このゲームは封印しなきゃ、ね。