これはB級ランク戦ラウンド8が終わった翌日の話。
「あっ、わんこ〜!」
本部廊下を歩いていて曲がり角を曲がったところで犬飼の姿を見つけ大声で呼ぶゆう。
「ねぇそのわんこってのやめない?最近色んな人からゆうちゃんのペットなの?って聞かれるんだけど」
「"犬"飼だからわんこ!可愛いあだ名だよ」
犬飼は後ろからの声に足を止め、顔を見ずとも自分の呼び方で誰なのかわかりため息混じりに返事を返す。
そしてゆうの返しを聞いてまた苦笑いを浮かべた。
「二宮さんのわんこのゆうちゃんに犬扱いされたくないかな」
「だーーーから!弟子!犬じゃなくてでーーーし!」
「いやあれは完全にペットとご主人様だったよ。二宮さんに褒められて喜んでたゆうちゃん完全に犬だった」
犬飼はポケットからスマホを取り出し、1枚の写真を見せてきた。
画面に映っているのは二宮に頭を撫でられ照れながらも嬉しそうに笑うゆうの姿があった。
「あーー…これは犬だわ」
「ははっでしょ?あまりに従順なペットすぎて思わず写真撮っちゃった」
笑っている犬飼に何も否定出来ずゆうは納得するも不満をこぼす。
「そりゃあさぁ、師匠に褒められたらあんな顔になっちゃうよぉ。わたしだけじゃないと思う、きっとみんなそう。たぶん二宮さんも出水くんに褒められたらあの顔になる」
「あはは、それは見てみたいかも。けど、これはちょっとトロ顔ぽくていけないなぁ」
「そういえば足止めさせちゃったけどこれからミィーティング?急いでた?急いでたならごめん!」
歩きながら話そ!と言い2人して足をすすめる。
「いや?ちょっと個人ランク戦でもしようかなって思ってブースに向かってた」
「えー!珍しい!犬飼が本部=隊の集まりのイメージ」
「あーまぁあながち間違ってないけどね。昨日ランク戦だったから今日はオフ」
「そう!そのランク戦の話しようと思ってたんだった!とりまお疲れ様〜!すっごいハラハラしちゃったよ〜」
「ありがと、俺もけっこー楽しかったかも。まさか三雲くんがうちの隊長に攻撃を当てるなんてねー」