キャンバスに映る貴方
第二話





chapter:恋慕




◆Side:Mioh kisaki◆



――オレンジ色の夕日が、閑散とした美術室の中を舞う無数の白いホコリに乱反射する。



僕よりもひとつ年下の貴方――……。

僕よりも背が高くて、凛々しくて、無表情な貴方――……。

無骨な骨ばった手でパレットと筆を持ち、真っ直ぐな視線で白いキャンバスに美しい絵画を連ねていく……。



僕は、いつの間にか、そんな貴方に惹かれていた……。


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