chapter:恋心 「いやっ、離せ!!」 「嫌だ、ずっとずっとお前が俺の方を向くのを待っていたのに、お前は全然見向きもしない!! もう限界だ。我慢できない」 「いや、いやだっ!!」 グイッ。 掴まれた腕が、恭一の方に引っ張られた。 するとすぐに、僕の身体は仰向けにされて、机の上に押さえつけられた。 僕に覆いかぶさってくる恭一。 胸板を押して、拒絶するのに、びくともしない。 自分の力の弱さに嫌気がさす。 「心桜……」 「っつ、いやだっ!!」 耳元で愛おしそうに呼ばれても、気持ち悪いばかりで、少しも嬉しくはない。 精一杯抵抗している僕の両腕が、恭一の片手で軽々と捕らえた。 「いやっ、離せ!!」 「大きい声を出したら先生に見つかるぜ? こんな格好を見られたくないだろう?」 そう言うと、僕の両手を頭上に束ね、もう片方の手で乱暴に、ブレザーとカッターシャツのボタンを引き千切った。 弾き飛んだいつくかのボタンが、カラカラと、乾いた音を立てて床に落ちる。 その音は、僕の耳に、やけに大きく響いた。 「心桜、心桜っ!!」 ビリッ!! 僕を求める恭一の手が、これが最後だと言わんばかりに、僕が着てる最後のシャツを引き千切った。 「ああ、綺麗だね心桜……。綺麗な肌だ……」 あらわになった上半身を、恭一は舐め回すように見下ろしてくる。 |