chapter:甘い吐息 啄むように何度もキスをされて、そうして転がされる。 「……あっ」 ほとんど初めての行為なのに、涼から与えられるものだと嬉しくて、口づけられる甘い感覚に、身体が痺れる。 「心桜……」 愛おしそうに僕を呼んでくれる涼は、胸に吸いつき、舌先で乳頭を舐める……。 「っふ……」 僕の喘ぎ声が風呂場に響く。 恥ずかしくて、涼の背中に回した手を、自分の口に当てた。 だけど、喘ぐ声を抑えるために塞いだ手から、漏れてしまう。 余計淫らに聞こえるのはどうしてだろう。 もう恥ずかしすぎてどうにかなってしまいそうだ。 身体が熱くて、のぼせてしまいそうだ。 それに、下半身にある僕自身が、涼を求めて硬くなっている。 「心桜、とても綺麗……」 僕の胸を吸ったり、甘噛みしたりする薄い唇が、そっと告げる。 熱い。 とても熱い。 だけどこの熱は風呂場だからとかじゃなくって、涼を想う熱だ。 僕自身が熱を孕み、膨れていく……。 「胸で感じた?」 「んっ、あっ!」 いつも美しい絵を描く涼の骨ばった手が、熱を持つ僕自身を包んだ。 ゆっくり動き、僕を弄る。 緩めたり強く握ったりして弄るから、先走りが流れたみたいだ。 水音が聞こえる。 そうして少しずつ出てくる、涼と繋がりたいという願望。 「心桜が漏らすから、こんなに濡れました……」 彼は僕自身から手を離し、それを見せびらかすようにして顔の前に持ってきた。 |