chapter:Passion オレ自身は揉み込まれ、乳首は舌で転がされて、喘ぐばかりの口は閉じることができず、唾液が流れるばかりだ。 「あっ、あっ、やっ!」 もうどうしようもできない。 ただベッドの上で、腰が浮き沈みを繰り返すばかりだ。 ――ああ、どうしよう。 すごく気持ちいい。 ヘサームの手の動きに合わせて、水音が聞こえる。 それはオレ自身の先端から、先走りが流れはじめている証拠だ。 ヘサームの指に、オレの先走りが絡まっているに違いない。 「ああっ、ヘサーム!! もっ、おねがいっ!」 熱くて太いヘサームが欲しい。 オレは身をくねらせ、この先を強請る。 すると、孔の中に、圧迫感を伴って、それは入ってきた。 だけど、中に挿し込まれたものは、オレが欲しがっているものじゃない。 ヘサームの骨張った、指だ。 「やっ、ちがっ、ゆびじゃなっ!!」 「アティファ、だけどね、しっかり馴らしておかないと中が傷ついてしまうだろう? 君を傷つけたくはないんだ」 左右に首を振り、駄々をこねるオレ。 ヘサームは、聞き分けのない子供に言い聞かせるようにして、そう言った。 そうやってオレを気遣うヘサームは冷静なように見えるけど、声は掠れている。 まるで我慢しているみたいだ。 もしかして、さっきのセリフはオレに言ったんじゃなくって、自分に言い聞かせるための言葉だったのかな? |