アラビアン・ナイト
第五話





chapter:Night~捕らえられて





瓶の中身は、豆電球のおかげで、水のようなものが並々と入っているのが見える。



豆電球がオレンジ色のせいだろうか、小瓶の中に入っている液体が、ものすごく気味の悪い物のように思える。


「両腕を後ろで縛れ」



頭領に言われるまま、さっき、小瓶を差し出した奴がオレの両腕を取り、後ろに固定すると、より強く縛り上げた。


「っぐっ!!」


両腕が、手加減なしに力ずくで後ろに引っ張られる。

腕が、引き千切られるんじゃないかっていうくらい、ものすごく痛い。


あまりの痛みで思わず、オレの口からは苦痛の声が漏れた。


だけど、人買いたちは痛みを訴えているオレを気にかけることなく、拘束も腕だけに止まらなかった。



「うんと気持ちよくしてやるからな?」


さっき、オレの腕を縛った奴に顎を持ち上げられた。

奴の腕もオレの腰に回る。


「何するんだよ!! はなせっ!!」


自分の体なのに、相手の思うがままに動かされるのがガマンならなくて、なんとか拒絶しようとするものの、だけどやっぱり相手の思い通りにさせられる。




奴らは、必死に抵抗を図るオレを面白がっていた。



のっぺりとした顔に薄ら笑いが浮かんでいる。



「はじめは不快に思うかもしれんが、なに、すぐに気持ちよくなるさ……」


男たちの言葉が――ものすごくイヤな感じにさせる。





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