アラビアン・ナイト
第五話





chapter:Night~捕らえられて





「……っあっ!!」

「もっと腰を上げるんだ」

「っあ、いやっ、やめろっはなせっ!!」


頭領の指示どおりに動く男によって、オレの膝が地面から浮く。



尻の孔にあてがわれた硬い何かから、液体が空気音を立てて、体内へと入っていく……。


「んっ、ぅああっ!!」


「下のお口は、なかなかいい飲みっぷりじゃねぇか、なぁ〜?」


下卑た笑い声と、液体の音が、真っ白になっている頭に響く……。



「よし、もういいだろう。体を倒せ」


その声で、オレの体が仰向けに倒された。




奥が……熱い。

まるで、体が焼けるみたいだ。




「んっ、っは……んっ」


ぜぇぜぇ、と息をするオレの体を舐め回すように見つめてくる6つの目。



オレはなすすべ無く、ただ地面に転がるばかりだ。


体が疼いて、動けない。


もし、少しでも動こうとするなら、体内から、『何か得体の知らない物』が這い出してきそうで怖い。


「……っん、はっ……」


オレの顔の隣……。


硬い物体が上から転がってきた気配を感じて、視線だけをそこに向ければ……。


そこに媚薬が入った小瓶が見えた。


瓶の中はカラだ。


じゃあ、さっき、尻の中に入れられたのは……。


そう思うと、とても恐ろしい。


全身から血の気が引いていく……。





- 37 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom