chapter:Night~捕らえられて ……そんなの、イヤだ。 オレは男で、女じゃないっ!! しかも、オレにとって、毎日が生きるか死ぬかの瀬戸際だったから、性行為はほとんどといっていいほど皆無だった。 そりゃ、自身が疼いたら触っていたりもしたけど、ただそれだけだ。 オレが生きてきた今まで、誰かと体を重ねたりとか、そういうことも考えたことがなかった。 ほとんど無知な行為が、オレが大嫌いな奴らによって暴かれるなんて、冗談じゃないっ!! 「っ、はなせ、はなせよっ!!」 怖くなったオレは、全身を拘束されて動けない体の代わりに言葉で拒絶する。 だけど、ココは人買いという名の巣の中だ。 当然、オレを助けてくれる奴なんていない。 そして、ココにいる奴は、オレの言葉をまるっきり無視して、ただオレを女に変える作業を続ける。 「おい、弄っておけ。今夜参加する手はずになっている闇の市場で、すぐ売れるようにな」 「わかった」 今までオレの胸を触っていた頭領が、オレの顎と腰を拘束していた奴に命令する。 子分の返事で消える感触。 だけど……。 一度は無くなった指が、別の指になって、またオレの胸を弄りはじめる。 「小せぇのに尖ってきて、そそられる……」 乳首を弄っている男はそう言うと、少しずつ、指に力を込めはじめた。 摘み、あるいは指の腹で、強く擦ってくる。 |