chapter:Night~捕らえられて 尖った乳首を男の指で上下に動かされる。 オレはただ、腰を揺らすことしかできない。 「さて、俺は下の方に取りかかろうとしようか......」 頭領はそう言うと、オレの腰にあるベルトを抜き取り、パンツを下ろした。 ガシャンッ! 父さんの形見であるジャンビーアが重たい音を立てて地面に落ちた。 「おっ、金がない割に、いいジャンビーアを持ってるじゃねぇか」 頭領はジャンビーアを拾い上げ、テントの隅っこの方へと無造作に投げた。 「っ、なにすっ、いやだっ!! それは父さんの形見だ、返せっ!!」 オレは腰を折り、ジャンビーアを取るために、太腿に力を入れて体を伸ばす。 だけど、オレの手は後ろに縛られていて、当然、投げられたジャンビーアを持つことはできない。 「あとでアレも売り捌(さば)こう」 「返せ、返せよっ!!」 けっして届かないオレの腕――。 それでも、ジャンビーアをあきらめられなかった。 必死に体を伸ばし、なんとかジャンビーアを取り戻そうと身をくねる。 ジャンビーアは、幼くして父親を亡くしてしまったオレにとって、父親代わりになる大切なものだ。 今まで、それがあったからこそ、どんな苦痛も耐えられた。 生きるために盗みをはたらき、多少なりとも王直属の兵士どもとも刃を交えたことだってある。 どんな過酷な状況であっても、ジャンビーアと共に生き抜いてきた。 |